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抗うつ剤を飲んでいる私のワーホリ

抑うつ症状と診断されてから一年半と少し経った今、休職と退職、資格取得、ゆるゆるパートタイムを経て、今私はオーストラリアでワーホリをしている。こっちに着いてからは約半年に突入する。

ここまでくるのに時間がかかったし色んな道を通ったけど、今は仕事をしながらなんとか生きている。職場の人を含めて周りの人に恵まれていて、日本にいる家族や友人にも感謝してもしきれない。それに、今日まで粘り強く生きてきた自分もよく頑張ったね〜と思う。

ワーホリしたかった理由

大学生の頃、たった1ヶ月の留学プログラムで初めてオーストラリアに来たとき、なんとなく、「またここに戻ってくるんだろうな」と思った。高校生で一年いたアメリカから帰国するときは思わなかったのに。笑
交換留学はコロナで行けなかったから、じゃあ社会人になったらワーホリで行こう、って自然とそういう考えになった。それから、就職したら2、3年でやめてオーストラリアに行こうって具体的な数字も決めていた。(今となっては結局どのみち今はここにいたんだなぁって思う。不思議。)

決断は怖かった

そりゃ怖かった。だって、どこに行っても鬱からは逃れられないことを知ってたから。実家にいても、鬱の黒い波に飲み込まれて苦しいのに、海外で一人になったらどうなるのか、取り返しがつかないことになるんじゃないのか、家探しも仕事探しも今の私にできるのかな、とか。
マイナスな想像ばっかりして、怖くなった。
お医者さん、家族、信頼する人、自分と何度も相談した。メリットとデメリットを紙に書き出したり、『鬱病 ワーホリ』で検索をかけたりした。

それでもここにいる

それは、鬱になって、人生どれだけ考えて計画してもどうにもならないことを痛いほど学んで、もう知っていたから。
どういうことかというと、私が不安になっていたのは、「もしこうなったらどうしよう」って先のことを考えて怖くなっていたからで、その時にはコントロールできないことばっかりだった。
だったら、今の気持ちを大事にしたらいいし、後悔しない選択をしたらいい。
ワーホリに「〜ヶ月いなきゃいけない」「働かなきゃいけない」なんてルールはないし、もう限界だってなったら最悪帰ってきたっていいし。シンプルに、行きたいの?行きたくないの?って考えたら、やっぱり行きたかった。行かなかったら間違いなく後悔すると思った。

「うつだなぁ」と思うとき

鬱と付き合い始めてから長いから、「うつだなぁ」って感覚もだんだん薄れてきてる気もする。でも、やっぱりある。
例えば、人混みがやっぱり苦手。休日でも中心部に行くのはちょっとしんどいから家でダラダラしてる方が楽。混んでる公共交通機関に乗ると気持ち悪くなる。体力がない。休みの日は活発に外出するのとかも私にはハードルが高い。交通費とか、勝手に節約になってるからいいんだけど、もっとフットワーク軽かったらな〜とかたまーに思う。
薬を飲まないとしんどいと思う。頓服を飲む時もあるよ。特に仕事探してたときはもっとキツかったし、本気で帰国することも考えた。

それでも来てよかった

ほんとによかった!!もちろん簡単な決断ではなかったけど、この選択をした自分を誇りに思う。あとで人生を振り返ったときに、「あのときよく一人で海外行ったね!」って自分で思うと思う。

何より人に恵まれていて、今このタイミングで渡豪していなかったら知り合うこともなかった人がたくさんいる。出会えてよかった。どん底のとき支えてくれて、心の拠り所になってくれた人。ありのままの自分でいいんだよって何度も何度も教えてくれた人。感謝の気持ちでいっぱい。

仕事面でもそう。休職してどうしても周りと比べて、働けない自分が嫌だったけど、今は働けていることも嬉しい。フルタイムじゃなくてもやっぱり時給がいい!ラッキーなことに徒歩圏内だから交通費も出ないし、節約できてるから無駄な出費もなくて着実に少しずつ貯金できててそれも嬉しい。お給料は週払いだから毎週口座を見るのが楽しみな日がある。

仕事へ向かう道🌳☀️🚶‍♀️

昨晩も抗うつ剤を飲んだ。そして明日もいつも通り仕事に行くよ!
ワーホリも人それぞれだし、生き方も選択も人それぞれ。いろんな心のコンディションの日があるけど、「わたしはこれでいいんだ」って思える時間が少しでも多くなっていけたらいいな。同じ日は来ないから、毎日できるだけ穏やかに、自分だけはいつも自分の味方でいることは忘れずに生きていけますように。


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