しんやの餃子世界紀行 Vol.29

「人類的分類から分かつ男と女論」

今月の土曜日は毎週緊張の連続。

しんや、焼き場。

大丈夫かな、でもやらねばならぬとし逃げようにも、岡山のキッチンは狭すぎるから逃げることはできない。

今日は助っ人でサトユリがきてくれた。

人生でまだ２回しか焼き場を回していないしんやと今日が餃子世界３回目のサトユリ。

なんか起きたらその時、とりあえず死なない以外は笑って今日を終わらせよう。

サトユリと約束。

大丈夫、ゆっくり。
自分のペースでいこう。

サトユリ、キレイなパンツに白いパーカー。
わかってないよ餃子世界。

白のパーカーなんて３０分でグレーに染まる。

今日の目標はサトユリの服を汚さないこと。
これも約束。

今日はスタートがゆっくり。
そんなに無理な予約もないし、準備もしっかりできたし、スタートはなんとかなりそう。

と、ここでしんやひろき。
イモ焼酎の一升瓶をひっくり返す。

やべ、サトユリの靴汚しちゃう。

目標達成ならずか。

まだお客さんが入る前で良かった。

サトユリ避難からの急いでお掃除。

これなら靴の裏底が汚れるくらいか。

靴はね、汚れるものだから。

そうなの。靴って汚れるもの。
安心して、多分大丈夫。

最初のお客様は今日が初の餃子世界ですごく楽しみにされていたみたい。

緊張増幅じゃん。

でも頑張ろう。

徐々に埋まり出す客席。

サトユリのことはよく見えないけどすごい頑張っている気配は背中で感じる。

今日もなりくん、餃子世界の住人、あとなおとくん。

他にもチラチラご来界でなんだかんだ客席も埋まる。

でもテンパることもなく、なんとか回すことができた。

ドタバタはしたけど平穏に今日も終わり残ったナムルで打ち上げをする。

よく考えれば、誰かとサトユリのタイミングばっかりで2人で何かを話すのは初めてか。

チーズケーキのこと。
恋話もしたか。

悩むことも、前に進めないこともあるよなぁ。
でもそんなことを踏み倒して進む人生だから。

自分が信じた人だけ周りにいれば、必ず道は続くよ。

サトユリって岡山で初出勤の日に初めて出会って以来だから一番古い関係。

なりくんもそうだけど、距離感がちょうど良い。

いつだったか、なりくんに

「男女に友情って成立するんすかね」

ってエモいこと聞かれたことがあったな。

答えはどうだろうね。

別に今の時代、同性同士の恋が何の違和感もなくなってきた時代だから、異性間なんてなおさら。

友達が恋人になったからって、それが友情の崩壊になるかどうかは当人次第なんじゃないかな。

でも１つ言えることは、大体の恋愛は友達から始まるよねってこと。

特に君たちの世代は、まだね。

だからどうだろう。

僕は成立するべきだと思うけどな。
まぁ男と女って同じホモ・サピエンスであっても同じ動物じゃないからさ。

その難解な部分が面白いんじゃないの？

誠実なことが一番大切だよね。
独りよがりでなく、2人で半分こできるような関係を作っていけたら、性別は関係ないかな。

なりくんとサトユリはたまたま性別が違っただけの、しんやの親友。
これからもそれは変わらないかなって。

そういうことを思った１日でした。

なんか違った緊張を感じたり、不安もあった１日だったけど。
始まった１日は必ず終わる。

プラスで終われただけ今日は大儲けです。