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しんやの餃子世界紀行 Vol.44

「充実した休日はお昼から始まる」

第4日曜日と月曜日は餃子世界は連休。

まだ岡山歴の浅い僕にとって連休って一番気が落ちる。

家にずっといるのはいいことなんだけど、なんかなぁ。

遊びに行きたいけど友達もいないし、なんかぁ。

日曜日、数少ない友達のうちの1人のこうだいくんとKAMPに行く約束。

これは大きい。

今日はカレーとレコードのイベントがKAMPで行われる。

落ち着いた雰囲気ですごく好きな空間。
KAMP。

耳慣れない音楽に慣れすぎた耳を癒したい。

ぶっちーにもはいかろ君にも会える。

最高。

先にお店に着くと昨日親友になったばかりのジョーがいる。

昨日朝8時くらいまでジオと餃子世界の隣のバー『るるる』で飲んで松屋食って帰ったらしい。

いやもうそれ日本人じゃん、最早。

こうだいくんが来て、ジオが来て、みほちゃんが来る。

今日は昨日より落ち着いてジョーとジオと話ができる。

店の勢いがないしんやの英語は拙い。
でも一生懸命話す。

ジョーは日本の歴史に詳しすぎる。
ジオも刀とか日本のカルチャー大好き。

日本とアメリカと南アフリカ。

異なる3つのカルチャーと歴史を持つ僕らが話す日本グリッシュはとても興味深い単語が並んで面白い。

美味しいカレーとKAMPビールが心に染みる。

明日の胃が心配だけど、うますぎてスプーンが止まらない。

最高の友達は今日二日酔いで、向かい酒してる。

こうだいくんはみほちゃん孝行。
お店の中を2人でデートしてる。

みほちゃん、仕事終わりなのにありがとう。
君のおかげで素敵な1日が華やぐ。

「The hair of the dog that bit you」

英語で『向かい酒』の意味だよってジョーが教えてくれる。

国が違えどあるんだよね。
ことわざとか、慣用句。

こういうの自然に繰り出したらかっこいい。

『向かい酒』より『The hair of the dog that bit you』のが数万倍カッコよくない?

こうだいくんが6262の準備で一旦ご帰宅。
少しジョーとジオと話して僕も6262へ。

ジョー、ジオ。
2日間ありがとう。

今度は一緒に8時まで飲んで松屋食って帰ろう。

6262は奉還町から少し歩く。
清心町の道のりは今日も暗い。

こうだいくんのパスタは相変わらず美味しい。

アルゼンチンのお酒もいい感じ。

今日は6262でよく旅する石垣出身の男の子(ごめん名前ちゃんときくの忘れた)としおりちゃん、大西くんとその彼女と仲良くなる。

こうだいくんとは大きな夢の話を。

大西くんとは目の前の施策の話を。

そしてしおりちゃんとは人生の岐路の話を。

みんなそれぞれ考えていることがあって、立ち止まることがある。

25歳ってそんな年。

色々なことに慣れて、次のステージを求められる歳。

でも、そのステージの行き方を教えてくれる大人って少なくて

「失敗しながら自分で見つけよう」

って言うだけ。

元ソフトバンクホークスの川崎宗則選手みたいな素敵な大人が少ないのは、結局大人もみんなまだ次のステージの中を歩いているのを隠しているだけだから。

結局プラス10歳上くらいの人間関係じゃ、いるステージなんてそんな変わらないよ。

君らの未来もそうだよ。
10年くらいじゃなーんにも変わりはしない。

だから謙虚に地道に成功して、下の世代に正しい道を引いて欲しいなって。

ここでも思う。

かく言う僕もそんな君たちと同じステージでもがく内の1人。

・・・少しは先にいるけどね。

この日の話が君たちの道の入り口の石ころくらいどけてくれたら嬉しい。

こうだいくんが清心町のくらい道に、提灯を下げるような大人になりますように。

奉還町の、街並みが華やいだあの提灯たちの光のように。

3時まで飲んで心がハッピー。
松屋あるかな、いや。
豚キムチのパスタがお腹に苦しいから遠慮しとこう。

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