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しんやの餃子世界紀行 Vol.43

『しんやの餃子世界紀行』

「主役が決まると次の日のブログが楽しくなりすぎて困る夜がある」

毎日投稿の難しさは、ネタ探しにある。
日々起こる儚きことからネタを集めることが生活の中心になってしまいがち。

でも狙ってもネタって降ってこない。

でも狙いすぎるも違うもんでその塩梅が難しい。

だからあからさまに主役が決まった日は次の日がくるのが楽しみで仕方ない。

ごく稀に。
主役の交通渋滞が起こっててんやわんやの日がある。

今日はそんな日のお話。

カンタのハンバーガーのイベントが今日アジアであって。

夜営業が混んだら食べるの遅くなっちゃうなって思ってたら

「今食べれば良いじゃないですか」

ってカンタが言ってくれて、イベントスタートの前に食べさせてもらう。

カンタのダブルチーズバーガー。

パテだけじゃなくてバンズから作られたハンバーガー。

パテとチーズ、トマトとバンズ。
挟まる全てのバランスをカンタなりに考え抜いたハンバーガーは口に入れる瞬間は同じ食感だけど、口に中でそれぞれの旨味、形、柔らかいさが一気にばらっと解けてすごい。

もともとパン作りから始まった彼のハンバーガー人生だが、ちゃんと肉や野菜のことも考えたハンバーガーを作ってる。

それを恥ずかしそうに食べさせてくれる。

別にもっと胸張って良いぞ、ドヤって。

もしカンタがハンバーガー屋さんになったら、いつまでも忘れずに、慣れずに、一人一人の『美味しい』にちゃんと恥ずかしそうで謙虚なオーナーになって欲しい。

『ありがとうございます』

の一言だけで片付く大人にならないように。

ただのマッスルボルタリング医療器具お兄さんではいんだ、カンタって。

カンタのハンバーガーをみんながうまいうまいと食べる姿が目に浮かび、あぁそんな風景を見たいなぁと思いながらアジアを後にして餃子世界に向かう。

今日は明日華ちゃん2nd Day。

こんな時期だから予約のキャンセルは仕方ない。

最初の1組目はふみき君とミクちゃん。

ウチの餃子にはパクチーが合う。
東京をオープンしてみて厳密には『岡山の』パクチーが合う。

「パクチーってカメムシの味するから」

って言う人は岡山のパクチーでも無理。

「草がきつい・・・」

くらいの感覚の人は岡山のパクチーなら食べれるんだけど、もはや『カメムシ』に例えちゃってる人ってまず食べられない。

けど

「カメムシの味がするから嫌いだけど、パクチー食べます」

ってふみき君は言う。

おかしな人だけど、まぁカメムシ食わすわけじゃないからね。
食べてもらう。

「おかしいなぁ、カメムシの味しないなぁ」
「味は自分には合わないんだけど、ここのは食べれるなぁ」

いやいや。
そもそもなんでカメムシの味を知ってるの、君は。

岡山のパクチーは本当に美味しい。
それだけはマジ。

農業関係者に感謝。

ふみき君は多分しんやと同じ世界に生まれた男の子で色々な趣味がパンパン合うもんだから面白い。

趣味って言っても、ひろゆきの切り抜きが面白いとか。そんな根暗な趣味ばっかだけど。

ミクちゃんはしんやの従姉妹と同じ名前で、妹さんもこのブログに出てるんだって。

初めてじゃない。
姉妹で参戦してくるの。

そんな2人はこの日最速で店に入り、一番最後まで店にいる2人になる。

夜も更け出して徐々に店がパンパンになってくる。

四国からお仕事できた男の人を、岡山の2名が餃子世界に連れてきてくれる。

明日、お茶のイベントがあるんだって、マジで行けたら近く通ってみる。

アポロンちゃんかな、ちょっと周りがうるさくて聞こえにくかったんだけど、また遊びに来てね。

ジョーとジオがご来界。

ジョーはカルフォルニアから。
ジオは南アフリカから。

ジオはGeo Lowって名前でアクセントが本当に難しい。

ジョーは本当に勤勉で難しい日本語もいっぱい知っている。
ジオは笑顔が大きくて素敵。陽気な人。

海外から日本に来てくれる人って本当に日本への思いが強くて、日本人より日本が好きでいてくれる。

「日本人は顔全体を使ってコミュニケーションを取らないから、声も小さいし耳がバカなんだよって」

って教えてあげる。

ジョーは真面目になるほどなって。
ジオは『耳がバカ!?ガハハハ』って笑ってる。

僕の下手くそな英語で外国人が大爆笑。

すごくない?伝わるんよ。
伝えたいことって。

日本人ってシャイだからさ。
英語が喋れないんじゃないんだ。

苦手だから話さないって人が多いだけ。

伝わらないことにビビってる。

でも、留学してる外国の人はそんなあなたより日本語上手ではない。

彼らは、彼らの言語の中で生きて来た人だから彼らの言語、例えば英語がうまいだけで、それは日本人も一緒でしょ?

僕らには日本語があり、その言葉で外国の人とも仲良く話せばいいんだ。

だってこんなに頑張って日本語でコミュニケーションをとってくれようとしてるじゃないか。

ジョーも。
ジオも。

どうして『伝わらない』ことを恐れるんだい?

今の時代、I Phone1つで会話なんていくらでも成立する。

だから『できない』ことから逃げちゃダメだなって思う。

教えてあげないと。
日本語学校で教えてくれない悪い日本語をさ。

僕はせっかくできた海外の親友2人に日本語を教える。
彼らからは英語を教えてもらう。

なんだ日本にいても語学留学ってできるじゃん。

素敵なこと。

慣れ親しんだ故郷を捨てて、日本に来てくれた勇気ある決断に寄り添って、僕は日本で英語がうまくなりたい。

そしていつか、差別も環境も文化も超えて。
海外に行きたいなって思った日があったら日本を出よう。

それでも日本が好きなら日本に戻ってこよう。

このブログが英語で書かれる日があっても良い。

良いじゃないか、最高だよ。

ふみき君とミクちゃんにとしき君が加わって楽しそうにしてる。

こんな世界です。
餃子世界。

あすかちゃん、気に入ってくれましたか?


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