『虎に翼』⑳さよーならまたいつか
ついに『虎に翼』の最終回を迎えた。
もう充分満足させてもらい、最終回で気になっていることとしたら、桂場さんが笑うタイミングがあるかどうか、そして優未がどんなキャリアを歩むのか。
どちらも、ただ気になるというより、その向こうにある心の動きを見たかった。
「ご婦人が法律を学ぶことも、職にすることも反対だ」と言った桂場さん。
それは女性が“無能力者”だからではなく、不平等で歪な社会で苦しみ傷つくだろうという思いからだった。
それに反論する寅子と、法律を学んできた仲間たちの視線に、ついに桂場さんが、クスッと(←今、笑いましたよね!?)「失敬」。
そして、「撤回する」とまた渋い顔にもどる。
桂場さん、よかったよ。
落ちないまま眉の上に付いてた桜の花びら、寅ちゃんがしっかり取ってくれて、ヤッタネ。
少し前まで、女性のことを「ご婦人」って言うおじいさん、いましたよ。
そして、優未ちゃんは優未ちゃんらしく生きていて、よかった。
誰かを助けようとするあたりは、お母さん譲りかな。
優三さんも成長を喜んでいたもんね。
茶道と着付けの教室に、雀荘、寄生虫の研究雑誌の編集、さらに花江とひ孫のお世話まで。
お母さんのように一つの道に邁進するのも素晴らしいけれど、優未の生き方も楽しそうでいいと思う。
こんど目黒寄生虫館に行ってみようかなと思ったよ。
こんなに多くの人がいたんだと驚いたエンドロール。
半年間はあっという間だったけれど、すごく昔のシーンを見ているような気もして。
あんなことも、あーあったあった、なんて思っていたら、わけもなく涙がずーっと流れてた。
寅ちゃん、「さよーならまたいつか」。
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