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リモート講義は『パケ死』など学生側の負担も大きかった;でも「Let's look at the bright side!」(家で★深読み)

リモートで学会に参加するのは、遠隔地に住む参加希望者にとって、時間もお金も節約になり、いいことばかり!という記事を書きました:

ただしこれは、学会や講演会を聴講する場合であり、学生がリモート講義を受ける場合は事情が異なります。

2020年にコロナ禍が始まり、対面講義が制限された時、私は大学院で英語による科学技術論文作成・プレゼン発表に関する講義を持っていました。

もちろん、コロナ禍で突然始まった、という事情がありますが、通信環境や端末の有無という、『環境格差』によって学習環境に大きな格差が生まれてしまった。
何せ、講義ですから、動画を1コマ90分も見続けることになります ── しかも、1日に数コマ講義があれば、映画を複数観るのと同じくらい通信容量を喰ってしまうわけです。
契約した通信容量を超えたために支払いが増えたり、通信速度が異常に遅くなったりといった、
『パケ死』
という状態に陥る学生が続出したそうです。
『パケ死』にならないように、スタバなどに長時間居座って講義を聴く学生も多くいたようです。

しかも、インターネット環境に接続できるTVモニターやPCを持っていない学生は、スマホの小さな画面で聴講することになります。

学生にとっては単位を取り損なえば留年もありうる、という死活問題です。

講師の側も、これまで『板書』していたタイプはパワポなどのスライド原稿に作り直すなど大作業だったようですが(私は対面講義の時からパワポ型だったので修正は限定的でしたが)、学生の苦労に比べればなんということはありません。講師ひとりの苦労で学生50人の苦労が軽減されるならば、努力すべきでしょう。

人生でこのような『環境の激変』が起こることってあまりありませんが、嘆いていても何もいいことはないし、何も解決しない。

やはり、

Let's look at the bright side!
(前向きに考えようよ!)

の精神が大事かなあ、と思います。

人それぞれに、それまでに計画していた『その後の人生設計』があるでしょう。
でも、『環境の激変』が起きた後も、
「いつになったら元の環境に戻るだろうか?」
「本来ならば私はあの道を進んでいたはずなのに……」
などと考えるよりも、その時々に『自分のアタマ』で『その時点での最善』を考え『(その最善ではないにしても)やるべきこと』を行う、ということでしょうか。

「そんなの、言うは易く行うは難し、だよ!」

その通りです。でも ──

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