【前門の虎、後門の狼】(新釈ことわざ辞典)記事版;花粉から逃れたつもりだったのに…
または、
【追っ手を防げば搦め手へ回る】
スギにもヒノキにも弱いので毎年2月初めからGWまでの丸々3か月は抗アレルギー薬を毎日呑み、かつ外出には帽子とマスクを欠かせない。
「ああ、花粉の無い国に行きたい!」
3月の終わりにふと思い立って調べてみると、日本の中では、北海道と青森だけに「花粉マーク」が極小だった。
ちょうど、3月26日から名古屋(小牧)ー札幌(丘珠)間のFDA/JAL便が就航したこともあり、北海道で短期ワーケーションを思い立ちました。
一応、仕事をしよう、ということなので愛人を連れて行くわけにもいかず(いないけど)、5泊6日のひとり旅です。
さて、せっかく丘珠空港に到着するのだから、
・空港からそれほど時間をかけずに行ける。
・突き指骨折の右手中指がまだ十分曲がらないので温泉治療も兼ねて。やはり、暖かいお湯の中で《ニギニギ》していると、徐々に回復の気配アリ。
このふたつの条件から、小樽の温泉ホテルに決めました。
小樽は昨年12月に震えながら雪中行軍した地でもあり、なぜまた……という意見もありましたが、まあ、季節も違うし、ひとり旅、というのもいいのでは、と。
丘珠飛行場からJR札幌駅にリムジンバスで、そこからJRの各駅停車で小樽に。
到着日は小雨が降り、翌朝はなんとみぞれ混じりの雪でした。
いや、仕事に来たのだからカンヅメ上等、と部屋の清掃も断ってタブレット端末に向かい、15時になったら誰よりも早く大浴場に行って、温泉に浸かって右手をニギニギ。
いやいや、ことわざ辞典の本題です。
【前門の虎、後門の狼】
3日目からは天気が良かったので、外を歩いたのですが、皆さんマスク姿です。観光客が多いから、皆さんまだ警戒しているのだろうな、と思って歩いていると、何か『鼻を刺激する』気配あり。
辺りはなんとなくザラザラしている……。
結論から言うと、その前週からの『黄砂襲来』が、北海道ではまだ続いていたのですね。
せっかく一大決心をして本州のスギヒノキ花粉から逃れて来たのに、トホホホ……感はありましたが、せっかくのワーケーションですので、仕事のみならず、ニッカの余市醸造所に足を伸ばしたり、小樽市内のミュージアムなども歩き回ろう、と思ったのでした ── 黄砂除けのマスクはしたままで。
この旅で目撃したモノ、感じたコトなど、これから散発的に書いていきたいと思います。
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