Photo by tsuyoume 【詩】手 8 mk 2021年10月21日 20:54 手目を閉じる闇夜からそっと伸びてくるやわらかく温かい手のひらがまるくなった背中を撫でるやさしく やさしくそのやさしい手のひらの感触だけがわたしを鼓動させている星が瞬くように 風が頬を吹くようにとても自然でさりげない けれども意思のあるその手にゆるりほどかれてわたしの背中は輪郭を失い夜にとけるとかされて今日を終えるまた光が迎えにくるまでわたしはその手に解放されて夜にまじる 川井麻希詩集「あらゆる日も夜も」より ダウンロード copy #詩 #現代詩 #夜 #詩集 #手 #撫でる 8 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート