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坂元裕二『花束みたいな恋をした』(シナリオ版)

京王線に揺られながら読んだこの本が沁みまくる週末だった。

絹と麦の日々を描いた、5年間の物語。変わりゆく景色、流れゆく時間がこんなにいとおしくて切ないなんて。数ある花々の中から好きなものを選んで集めて束ねていく過程と、できた花束を大事に愛でる時間と、それが色とうるおいを失っていく様と。すべて込みで「花束」だなと思うなどした。一つの恋ではなく、二人分の、それぞれの恋の物語だった。

坂元さんのあとがきが、またとっても良くて。「日記って、」で始まる文章、ポスターかなんかにして部屋に貼っておきたいくらい好きでした。


▼小説版



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