【140字小説】ギター
夜明け前、駅のホームで彼は一人ギターを弾いていた。
乗客のいない電車が通り過ぎるたび、彼女の笑顔を思い出す。
「また会えるよね?」最後の言葉が耳に残る。
彼は弦を掻き鳴らし、静寂に問いかけた。
月は、満月。ほのかな金木犀の匂い。
尚、さらに響くギター。
その音色は遠い未来の約束のようだった。
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夜明け前、駅のホームで彼は一人ギターを弾いていた。
乗客のいない電車が通り過ぎるたび、彼女の笑顔を思い出す。
「また会えるよね?」最後の言葉が耳に残る。
彼は弦を掻き鳴らし、静寂に問いかけた。
月は、満月。ほのかな金木犀の匂い。
尚、さらに響くギター。
その音色は遠い未来の約束のようだった。