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ただ「普通に」生きたいだけ

ここ一週間ちょっと、あの独特な脱力感も虚無感も薄らぎ、比較的…というか自分的には十分元気に暮らせている。
薬のおかげなのか、治ってきたのか。それは私には判断できないけれど、こんなに急に軽減することなんてあるのだろうか。

ご飯がおいしいと感じる。ケーキが食べたい、比沙家の焼き栗が食べたい。時々サボるけれど一応お風呂にも入れる。夜気が向けばちょっと散歩にも出掛けられる。

自分でも、数週間前、川に飛び込もうとしていた人間と同じとは思えない。

上記のことができ始めて、しょーもない会話に笑う私を見て、家族も安心しているのがひしひしと伝わってくる。それは私も嬉しい。ピリピリした雰囲気が和むから。

でも…ここだから本音を言うと、元気になればなるほど、家族に「治ってきたね」と言われる度に、得も言われぬ焦燥感がじんわりと全身に滲んでくる。

これくらい元気なのに働かないのは怠けなのではないか。
転職活動はいつどうやって始めればいいのか。
もしまた落ち込みの波が来たら、周囲は落胆するのではないだろうか。

内心堂々巡りの不安を抱える私に気付かない母が、最近口にする。

「そこそこでいいけど、社会保障とか考えてさっさと仕事見つけなさいよ」

そうだね…、と頷きながら、この間「専門学校に入り直して、デザイナー関係の職に就きたい」と相談した時、「いいんじゃない?」と珍しく認めてきたことがまるでなかったことにされているのに薄々勘付いてしまって、私も同じく言わなかったことにするしかない。母の回答はやっぱりその場凌ぎでしかなかったのか。

自動退職になるまで、あと11ヶ月。
周囲は「ゆっくり決めたら」というけれど、何が自分に適しているのか、というかまず転職できるのか、そこでやっていけるのか、未知数で不安で仕方ない。

因みに、わたしがアパートで使っていた家電や家具は、妹の引っ越しの際にごっそり持っていかれるらしい。「え、いつ復職するか分からんのに、私が一人暮らしする時どうすんの」と問うてみたら、「暫く実家から通えばいいんだよ」と即答だった。

…本当は、病気が治ったら、一人暮らし、再開したかった。親の監視下に置かれる状態から脱却して、自分の人生を歩んでみたかった。
でもそれも飲み込む。消化する。「新調するお金がないから」と言われれば、不確定要素しかない私が出る幕はないから。

ねえ、聞きたい。この先、どうやって生きるのが正解なのか。

睡眠薬が効いてきて頭がくらくらしてきたので、今日はここまで。




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