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【10秒で読める小説】コインロッカーの中には

コインロッカーを開けたら、中に銀色の顔が浮かんでいた。

「待ってたよ」

顔が言った。
急いで扉を閉めようとしたが、体に電気が走った。

気がつくと真っ暗な場所にいた。
手足の感覚はない。
そのまま長い間そこにいた。

ある時、眩い光とともに巨大な顔がのぞきこんだ。僕は言った。

「待ってたよ」

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