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2017年の映画について

映画鑑賞が趣味です。絵はライフワークです。毎年長編を100本前後、地元の映画祭で短編をいくらか観ています。そんな風に観ていると、1年の中でだらだら観ているようでありながら「出会ってよかった!!」と思うテーマがあったりして面白いので、ぜひ気になった視点に基づいて「オリジナル映画フェス」を開催することをオススメします。すごく楽しいよ!


2017年に開催された映画フェス

◎「クレヨンしんちゃんフェス」

もちろん私の中だけで行われたフェスです。「逆襲のロボとーちゃん」「暗黒タマタマ大追跡」「ブタのヒヅメ大作戦」「オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶジャングル」「ヘンダーランドの大冒険」「爆睡!ユメミーワールド大突撃」を観ました。元々「ユメミー〜」を観るための予習として昔の作品を観てみただけなんだけど、止まらなくなった。特に「オトナ帝国の逆襲」がね……。5才児のネネちゃんかトオルくんがさりげなく放った「『懐かしい』ってそんなに良いものなの?」という言葉がグサッときた。懐かしい、は良いものだよ、良いものなんだけどね……。子どもだったはずの私の中にも気づかないうちに「懐かしい」が増えていっていることを、後輩との会話で気づかされます。敵グループ「イエスタデイ・ワンス・モア(←もう既に憎めない)」も他作品とは悪事の理念が違う、大人向けの作品だったなぁ〜〜と思っています。良いものを観た!!


◎「石岡瑛子フェス」

たまたま観た1992年「ドラキュラ」という作品で、登場人物が着ている衣装やスタイリングの数々に目を奪われました。調べると日本広告界のアートディレクター・石岡瑛子さんによるものだと。同じ業界にいるのに全然知らなかった。そこから「The Cell」「インモータルズ」「落下の王国」「白雪姫と鏡の女王(遺作)」の順で観ました。ただ綺麗とか凝ってるとかじゃなくて、キャラクターごとのコンセプトの大事な部分だけを誇張して衣装やスタイリングに落とし込むとこれしかできないね!!ってくらいコンセプチュアルで。飾っているはずなのにそこにはコンセプトしかない、というか、伝えたい部分以外は完全に削って一言のコンセプトだけを200%に拡大したような。それなのにモノとしての魅力指数が底知れず。

中でも好きなものを描いてみました↓


彼女を採用し続けたターセム・シン監督のセンスとの掛け合わせが(「ドラキュラ」以外)……!!太陽が照りつける青い空に赤い土、青い池に色とりどりの人間たち、どこまでも続く地平線といきなり現れる幾何学模様!このムードがどの作品にも散りばめられていて、どれを観ても、あぁこの世界に帰ってきた!という実感。私が彼女の存在に気づくのが遅すぎたこと、彼女が既に亡くなっていてもうその世界観を新作映画で観れないこと、その衣装のビジュアルブックが高値で売られていて手が出せないことを、本当に悔しく思います。なんて素敵な世界観なんでしょう。この人たちに出会えただけで2017年の映画時間が尊すぎる……。

そして個人映画フェスは、気になった分野(俳優さんとか監督さんとか、テーマとか)にどっぷり浸かって理解しやすいのですごく好きな映画鑑賞スタイルです。毎週1本ずつとかで。すごくニッチなテーマにこだわっても面白いです ^ ^ 


単作で2017年で刺さった映画の話もしたい〜〜〜。

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