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[クーポン機能]EC-CUBEプラグインの基本機能とユーザビリティアップのポイント公開します。

日本国内で最も普及しているECのオープンソース「EC-CUBE」。多くのショップオーナーに選ばれてるシステムで、多くの機能追加プラグインやデザインテンプレートが販売されています。基本機能は揃っているのですが、ユーザーや運営担当者の使い勝手(ユーザビリティ)が、ちょっと残念なところもあるのも事実。

しかし!自由なカスタマイズ性が強みのEC-CUBEは、制作・開発会社が手を加えることでサイトをレベルアップさせることができます!
そこで「こうしたらもっと良くなる」とプラスジャムが実際のプロジェクトを通して実装・実践したポイントをまとめてみます。貴社EC-CUBEサイトのレベルアップの一助になれば幸いです。

第1回は、販促戦略に欠かせないクーポン機能です。

※記事公開時の主流バージョン対応のプラグインを紹介しています。プラグイン導入を検討される場合は、EC-CUBEバージョンが合致するかを必ずご確認ください。

クーポンプラグインは「無料」で利用可能

EC-CUBEのクーポン機能は、株式会社イーシーキューブが無料で提供している純正プラグインがあります。これをインストールすれば「クーポン利用」が実現できます。

質問です。どんなクーポン施策を行いたいですか?

いろんなECサイトでクーポンが当たり前のように使われている昨今。
さて、貴社の事業では、どんなルールでクーポンを発行しますか?

実はココが最も重要です
。というのも、条件によっては、このクーポンプラグインでは実現できない可能性があるのです⚠

クーポンプラグインで指定できる条件は以下のとおりです。

・対象商品:商品を指定する/カテゴリを指定する/全商品
・利用制限:会員のみ/制限なし(全員)
・種別:値引き額(¥引き)/値引率(%オフ)
・発行枚数
・下限金額
・有効期限

ここで、是非覚えておいていただきたいポイント(ルール)があります。

★1アカウント1回のみ利用可能のクーポンしか発行できません
「利用回数」という設定項目はありません
※アカウントの判別はメールアドレスを利用
→発行枚数=クーポンを利用できるアカウント数 となります。

つまり【1人のお客様が期間中「何度でも」or「◯回」使えるクーポン】は発行できません。何枚もクーポンを発行するという方法もありますがあまりにも煩雑です…。

💡ECの機能追加をプラグインで実現しようとする時、できるだけ具体的なルールや運用をイメージして「できる/できない」を精査するのは、とても重要なステップです。

EC-CUBE標準のちょっと残念なところ。私たちはこうしました

今回紹介するのは、カスタマイズを最小限に留める対応策です。

前提として、機能実装時点のプラグインの仕様に基づくカスタマイズとなるので、プラグインアップデートによって仕様が変わるとカスタマイズ箇所の挙動に影響が出るおそれがあります。

ユーザビリティを最優先にするなら、予算をかけてカスタマイズを行う。
低コスト運用&安定稼働を優先するなら、できるだけカスタマイズ範囲を小さくする。

機能1つ1つで何を優先すべきか、ご提案&ご相談しながら進めていくのがプラスジャムのスタイルです。

それでは、具体的事例を見てみましょう。

不便①カートでの入力フロー

最近のECシステムはクーポン機能を標準搭載しているものがほとんどです。その多くは注文手続き画面上に入力欄が設けてあると思いますが、EC-CUBEのクーポン入力は、注文手続き画面→クーポン入力画面→注文手続きに戻ってくる というページ遷移がデフォルトになっています。この一手間、地味に面倒に感じるユーザーがいらっしゃるかもしれません。

どれくらいフローを変更したいか(カスタマイズするか)をご相談して、実装方法を決定します。
(A)デフォルトの注文フローを維持して文言で最適化する
(B)クーポン入力エリアを注文画面に引っ張り出すカスタマイズを行う
後者のほうが対応ボリュームが大きくなりますので、コストはあがります。

不便②文章がわかりにくい

クーポンプラグインを導入して表示されるデフォルト文言が、絶妙にわかりにくいのです…。
ちゃんと伝わる文章に変更することで、ユーザーの理解を促すことができます。

注文手続き画面で表示される文言やボタン名を調整しました。詳しくは下図をご覧ください。

注文確認ページでは、デフォルト表示がクーポンコードだけ赤太字で強調。他の情報と差別化する必要はないと判断して、表記を統一しました。

不便③注文受付メール

注文完了と同時に自動送信される注文受付メールを設定している場合は、合わせて確認しましょう。初期値にクーポン利用が反映されていないので、メールテンプレートの対応が必要です。

クーポンの値引/割引を適用した内容で、正しい情報が控えとして送信されように改修&テストが必須です。購入フローに関わる機能のプラグイン追加は、見た目チェックだけでなく一連の動作を抜け漏れなく確認しましょう。

+有料プラグインで、もっとユーザビリティアップ

標準プラグインをサポートする形の拡張プラグインも販売されています。その中でも、ユーザビリティ向上&販促に貢献度が高いのがこちら。株式会社ジョーレンが提供している「使えるクーポンブロックプラグイン」です。

前述したクーポン入力画面に、クーポン説明+【このクーポンを利用する】ボタンが表示されるので、ユーザーは1クリック(1タップ)でクーポン指定ができます。入力の手間をショートカットできるのは魅力的!

冒頭部分の文言もカスタマイズを加えています

ただし、入力欄の下にクーポン一覧が表示されるので、特にスマホでは画面操作の上下回数が増えたり、クーポンの数が多いとスクロールが長くなったり…ということも。クーポン運用ルールを踏まえて検討したいところです。
自分がユーザーになったつもりで使ってみてどう感じるかで判断するのがよいでしょう。

このプラグインもインストール後にデザインアレンジが必要です。
・サイトカラーに合わせてボタン色を変える(デフォルトが水色ボタン)
・一覧表示の見出しを調整(デザインがあたってない状態スタート)
などのデザイントンマナ統一作業を行いましょう。

💡フロント画面に表示を加えるプラグインの実装は、エンジニアによるデザイン調整作業もセットになると覚えていただくと、お見積もりの詳細をご理解いただきやすいと思います。

いかがでしたか?できるだけコストをかけないで実践できる方法でも、わかりやすさ・使いやすさはレベルアップさせることができます。

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