『ベンチマーク設定』がチームのパフォーマンスを変革する
くすんだ瞳にソフトサンティア。どうもプラスジャムでエンジニアをしている磯部です。
今回は、私たちの業務や日常において非常に重要な役割を果たす「ベンチマーク設定」について、その意義や具体的な取り組み方法を共有したいと思います。
かくいう私自身もまだまだ勉強中ですが、書籍や経験から感じたことを交えてお話ししていきます。
ベンチマーク設定とは
この記事でいうベンチマークとは業務内で「このパフォーマンス出せると最高!」といった指標・基準値のことを指しており、ベンチマーク設定は、個人の成長、組織のパフォーマンス向上、そして組織全体の目標達成に欠かせないプロセスです。。
ベンチマークを設定することで、メンバーは「今、私が求められていること」を理解し自らの判断のもと行動できるようになります。また、設定する側もその目標達成のために何ができるか自らが考えることとなり組織に好循環がうまれます。
ベンチマーク設定があるとどうなるのか
とりあえず、やったほうが良さそうなのはわかったけどイメージがまだ湧いていない方のために噛み砕いていきます。
ベンチマーク設定によって、以下7つの多くの利点がもたらされます。
① 判断軸ができる
正直これが全てです。ベンチマークがあることで、何に重点を置き、どう行動すべきかを自分で判断できるようになります。
判断軸があると打ち合わせで"一旦持ち帰る"ことが減ったり、個人タスクでは的確な判断や時間配分を取れるようになります。
② 意味を持った判断・行動ができるようになる
判断軸があることで、「〇〇という条件があったからこう判断した」とそこに意味を持った判断・行動が生まれます。
③ 現状の自分と比較できる=足りない部分がわかる
今自分に求められていることは"少しレベルアップした自分"であることが多いです。そのため、自分の現状把握を行うことができます。
④ 期待されているという満足感が得られる
ベンチマークがあるということはもちろん期待の表れであり、必要とされていることの証です。組織構築において必要とされる、つまり承認されることはその人の何よりのモチベーションにつながります。
⑤ 成功体験と失敗体験が生まれる
ベンチマークを達成したその瞬間にそれがどれだけ小さいベンチマークであろうと、その人には成功体験が生まれます。それが自信につながりよりスピードを加速させる人が出てきます。
また、同時に失敗体験も生まれることになりますが人生においては成功体験よりも失敗体験の方が価値があるものです。それを経験できるのはとても貴重な経験であり、成長につながります。
⑥ 小さな責任から大きな責任へ
ベンチマークに大小がありますが、小さなベンチマークでも成功は成功です。その成功体験が自信となりやがて大きなベンチマークへも前向きに取り組むことができるようになっていきます。それはメンバーの成長そのもの、つまり組織の成長に直結します。
⑦ 自発的に目標を設定する人が現れる
大きなメリットになりうるでしょう。成功や失敗をたくさんして成長しよう、もっと期待に応えようと自発的に目標設定をし組織を牽引するメンバーが出てきます。
ベンチマーク設定の4つのポイント
ベンチマーク設定が大事なのは十分にわかってきました。では次にベンチマーク設定をする際、意識すべき点を4つお伝えします。
① ベンチマークのレベル分け
ベンチマークは言うならば目標です。なので大小の粒度があるため長期・中期・短期と分類分けして設定を行いましょう。これが将来の姿になるため軸が太くなります。
② ベンチマークに対しての振り返りを行う
設定したベンチマークに対してどうだったのかを本人に言語化してもらいましょう。この言語化すると言ったプロセスが復習につながるため効果をより強めることができます
③ 振り返りに対してのフィードバックを行う
言語化してもらったものに対して必ず、フィードバックを行うようにしましょう。ベンチマーク設定されたけど結局、褒めてももらえないし指摘ももらえないなら意味がありません。また、フィードバックの順番は"良かったこと"→"躓いてしまったところ"という順番で伝えるようにしましょう。
④ ベンチマークは常に調整する
その時々によってベンチマークの難易度は変わりますし、向かうべき先も変わります。決めたからそれをやれ!ではなく柔軟に対応し互いが成長できる環境づくりを目指しましょう。
ベンチマーク設定の2つの注意点
① 絶対に否定しないこと
意外とやってしまいがちなのですが、否定は絶対にしてはいけません。「今は〇〇ができていないから、今後は△△を意識して〜」ではなく「〇〇を伸ばしていくと次は△△な挑戦もしていこう」と必ず肯定してください。
② 現実的なベンチマークを設定する
過度に高いのも、過度に低いのも良くありません。達成可能な範囲で設定します。高すぎてもプレッシャーに押しつぶされてしまいますし、低すぎると「期待されていない」のモチベーションを下げることにつながります。
ベンチマーク設定がもたらすもの
いかがでしたでしょうか。ベンチマーク設定は、個々の成長だけでなく、組織全体の目標達成に向けた強力なツールです。適切に設定されたベンチマークは、明確な目標と動機付けを提供し、持続可能な成長と改善のための基盤を築きます。今回の共有が、皆さんのチーム運営や個人のキャリアデザインに役立つ一助となれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました!🍻
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