ChatGPTによる記事生成でSEOスコアは下がるのか?
※本記事は「ChatGPTによる記事生成でSEOスコアは下がるのか?」というテーマに対し、SEOスコアの仕組みの観点から考察した記事です。
ChatGTPの活用を否定するものではありませんので、予めご了承ください。
こんにちは。プラスジャムでディレクターをしている前田です。
2023年の秋頃からWebマーケター界隈のコミュニティで、こんな噂を目にすることが度々ありました。
SEO対策の世界ではスコア判定の評価基準は公表されているものの、明確な答えに辿り着きづらい分野でもあるため、
自分なりにこの噂について紐解いていきたいと思い、筆を取りました。
SEO対策でChatGPTを活用されている方や検討されていた方へ、今一度ツールと向き合うきっかけになれば幸いです。
そもそもChatGPTとは
このテーマに興味を持たれた方は既にご存知かと思いますが、ChatGPTとはアメリカのOpenAI社が公開している人工知能チャットボットによる生成AIのツールです。
チャット形式で質問することで、今日の献立からビジネス関連の専門的な内容まで回答してくれます。
まさに今回触れていますが、中にはSEO対策のためのブログ記事をChatGPTに書かせよう、というユーザーも一定数存在します。
個人的な見解としては「SEOスコアの低下に関係アリ」
見出しにも記載の通り、個人的にはSEOスコアの低下に繋がる可能性はある、と考えています。
まず見ていきたいのが「ChatGPTは何を参考に記事を出力しているのか?」という点ですね。
AIはインターネット上にある情報を満遍なく収集し学習しているため、出力された記事がインターネット上の既存の記事に対し、内容が重複する可能性があります。
ここで関係する要素として注目したいのが、Google検索品質評価ガイドラインで定義されている評価基準の一つ、「E-E-A-T」です。
この「E-E-A-T」とは、
の4つの要素の頭文字をとっており、
「この記事は、専門性や権威のある人物が、独自の経験を踏まえて書いた記事で、信頼に足るものなのか?」という要素を見るものです。
あくまで複数ある評価基準の一つですので、SEOスコアを直接左右する要素ではありませんが、「検索結果(コンテンツ)の充実」と「ユーザーの満足度向上」をGoogleが望んでいるならば、この評価基準を重要視するのも納得ですよね。
そのため、ChatGPTで生成したSEO記事が、インターネット上の既存の記事と重複してしまうことで「この記事には経験の独自性がない」と判断されてしまい、スコア低下に繋がる可能性が考えられるわけです。
必ずしもマイナスというわけではない
「せっかく便利なツールがあるのに、活用できないなんてもったいない!」
と、誰しもそう思いますよね?
記事全文をライティングさせることにリスクを感じるのであれば、使い方を工夫してみるのも良いかもしれませんね。
私自身が試したことのある活用法だと、例えば以下のようなものがあります。
ChatGPTに記事のジャンルや選定キーワードを指定して、SEO対策のための記事テーマをピックアップしてもらう
記事のテーマや導入・結論は自身で指定して、文章構成としての章立てを任せてみる
ターゲットの条件を指定したうえで「このターゲットが◯◯の分野に対して知りたい内容」を質問することで、情報発信のネタを仕入れる
とはいえ、使う側にもそれなりの理解が必要
特にSEO対策で活用していく場合、SEOへの理解を深めるべきは今回の「E-E-A-T」だけではありません。
キーワード選定、サイトの表示速度や、モバイル端末での閲覧に適したデザイン、YMYLとの関係性、など…挙げ始めるとキリがありません。
また、ChatGPTへの理解も重要です。
ChatGPTへ指示出しする際のプロンプトの工夫次第で出力される結果のクオリティは変わりますし、
「著作権を侵害していないか?」「誤情報を出力していないか?」といった取り扱うジャンル・テーマへの理解も不可欠です。
いかがでしたか?
ChatGPTの登場も相まって「自社で取り組みやすい」と言われがちなSEO対策ですが、
この記事を通して、実は奥が深い分野であることが伝わると幸いです。
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