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#91 安全で安心、そして快適をリフォームで手に入れたい!その方法と費用対効果は?

確実に春の訪れを感じられるようには
なったものの、一日の中での温度変化が激しくて、身体がしんどい方も多いかと思います。

最近は、努めて仕事中もこまめに休憩してストレッチとラジオ体操に努める日々、いよいよ資本である身体に自信がなくなって来たように思います。
何とか現状維持を頑張る!

築20年超のお家にお住まいの50歳超の方へ

この状況になるとこの先20年から30年は今の住まいにお世話になるということかと思います。

今までは、仕事と家族が家よりも優先順位が高くきちんと住まいを見直すことが出来ていない人が大半ではないかと思います。

けれども築20年を超えて入れば、
住まいのメンテナンスの優先順位は上げなければなりません。

どこか不具合が出てはいませんか?
既に不具合があれば早めに手当てをしなければ大事になる可能性は高いです。

特に外回り、水回りはしっかりチェックして雨漏りや水漏れがないか調べてみて下さい。

ところが、
そんなこと言われても誰に相談すればいいの?って
なるんですよね。ほとんどの方が・・・

これは30年前から変わりません。
ここまで来ないと動かない、建てたら建てっぱなしそれが今の日本の住宅の
現状です。

そんな教育がされていない、文化が無いだから騙されてしまって高いお金をぼったくられてしまい、無知だった自分のことは棚に上げて怒り、
挙句の果てに業界をクレーム産業と言い放ちます。

真面目にやっていても疑われ、
この業界の人は真面目な人ほど駆け出しの頃は優しく、特にお客様目線を
しっかり頑張ろうとしている人がほとんどなのに怒られて、値切られて、
言った言わないと責められて
ベテランになるほど、自分を守るのに必死になりデメリットを並べ立てる様になってしまいます。


中には、このやり方は危険だけどこうすれば良いとか代案もしっかり提案する方もいるとは思いますが、
私の経験上、ろくに検討もせずに無理を通そうとしている、
クレーマーではないか?そんなお客様の仕事はごめんだという人もかなりいます。

それも現場に近い人ほどそのフィルターは強くなり初めから出来ないはダメだと何度言ってもリフォームにおいては
そんな空気が現場には確かにあります。
これは残念な事実です。

お客様側も学ぶ姿勢、一緒に考える姿勢が欲しい

リフォームは限られた予算と時間の中で解体してみないと分からな状況の古い建物を出来る限り現状回復させたり、性能を上げるといったかなり高度なスキル、テクニックを要する仕事です。
建築の職人さんの中でもそれなりの経験と知識がなければ対応は難しいのです。

求めて叶えられることと物理的に予算的にかなり難しいことがあるということを知った上で一緒に考えて落としどころを探すのがリフォームです。

1mmも狂わずに納めるということを求めてもいけないし、反対にそうしなければならないと思いこむ必要もないのです。

一体なにがこの家に必要で、住む人が大切なのはどんなことなのか?そこに焦点を合わさなければなりません。

これは、施主になるお客様も作る現場の人たちも同じ認識を持たなければそのギャップでおかしなすれ違いが起こります。

これが私の感じるところのクレームの大きな原因ではないかと思います。

SNSでは、リフォーム、リノベーションの
beforeとafterばかりが日々発信されているが・・・

素敵な住宅の写真や、アイデアがSNSでは日々溢れる様に発信されています。
ルームツアーも沢山見る様になりました。

これは、私達専門家にとってはよい勉強です。私も毎日SNSを見ない日はありません。
なるほど、このアイデアはいいなとか
この間取りはなかなか優秀だなと思って毎日が勉強三昧で頭がパンパンに
なってしまいます。

でも、情報は専門家にとっては宝ですし、本当に有難いことですが実はそれほど鵜呑みにする
ということはないのが専門家でもあります。

でも、素人の方は自分の家の現状に目を向けることよりも素敵なルームツアーにばかりはまって
夢ばかりが膨らんでしまうのが当然で
これはマイナス面がとても大きいと
思っています。

外部から入ってくる情報を一旦遮断しても内部情報に目を向けて整理する必要がある。

海外の状況はそれほどわかっているわけではありませんので何も言えないのですが、私が今向き合っているマイホームをお持ちの日本人の多くはプロ任せでいいと思っているようです。

リフォームのことは分からないと子供のように何とかして~と平気で
言い放ちます。

でも、残念ながら住む人の意見や了解がなければ何も出来ないのがプロです。

まず、自分の家の状態を知ろうとしてください。

天井を見上げて雨漏りはないか?
チェックをしてみて下さい。

モノを動かして、ホコリを掃除してカビが発生していないかどうかを調べて下さい。

どんなモノをどれだけ持っていて
それは今後も必要なのか?それも大切な情報整理です。
リフォームの前に不用品は是非処分しておいて欲しいです。
工事の時にものすごく邪魔になります。

安全、安心には予算をかけてもリフォームの
時に出来ることはしておきたい

50代、60代の皆様のお家のトイレには
手すりがありますか?


夜中に起きてトイレに行く動線は
バリアフリーになっていますか?

もの凄く寝室から遠い、かなり温度差があるといったことはありませんか?

もしも介護が必要になった時、
介護者についてもらえるスペースはありますか?

キッチンは、キッチンそのものを高級にすることよりも高い所の収納を使わなくても家事が出来る様にする事が優先ですね。
使わない調理器具は出して処分を検討しましょう。

お風呂がものすごく寒いと脳梗塞を起こす確率があがり
もしもそのようなことになると
平均で7年半は辛い
療養生活を送ることになり、
そこにかかる費用は800万が
平均だとか・・・

楽しもうと思っていた老後が病院通いの日々になります。
絶対に大丈夫とは言えないまでも
リフォームでやっておきたいことは見えてくると思います。

不満ポイントは住んでいる方が一番よくわかる

当たり前になっている色々なことは
今一度見直してみたら、解決出来ることが沢山あります。

何故、言ってくれなかったのか?
私も気づけなかったのか?
そんな経験も山ほどあります。

リフォームの専門家がお家に来たら
不満点は伝えて、どんな解決方法があるのか?
聞いてみてはいかがでしょうか?

それこそ無料で教えてくれるはずです。
その方の性格も対応も知識も見え隠れするので多分とても大切なことになるのではないかと思います。

今回のリフォームでは出来なくても
3年先には是非ということだってあると思います。

予算、予算と騒がないで考えて下さい。

皆さん、予算がないと言われます。
ほとんどの方がそのように言われますが、実は堅実な方は、割と予算の幅を考えておられると思います。

でも、本当に難しいケースもあります。
マイホームを購入したのにも関わらず、メンテナンスの知識もなく、予算のことも全く考えずということなら
手元には現金がないと思われます。

まだ、ローンが残っているケースだってあるはず・・・
一体どうすればと思うのは当然ですが、住居費は一生かかるものだという考えを持てばこの問題は取り組み方が色々と出てくるのです。

もちろん、無計画に今まで来てしまったという場合は、
最低限のプランになるかもしれません。
それでも住居費20年分はかなりの金額になるはずです。

家は購入した時も、メンテナンス、リフォームの時も長期の投資というスタンスで取り組む必要があります。
リフォームだけが現金でという事は
ないのでは?

購入時は若く、収入も見込めたので毎月の住居費が15万円かけられる計算だったとして50歳を超えたこれからは
毎月5万円に抑えて、残りは
老後の貯金にしていきたいと思った
としても5万円の住居費は10年分で
600万円、20年分で1200万円に
なります。まとまった計画を立てられる金額です。
ローンの検討は普通に出来る範囲ではないでしょうか?

それでも、脳梗塞を起こして病院に通う老後に800万円かけるよりもかなりましかもしれません。

かける費用が多ければ、出来ることは当然増えます。
でも、工夫と知恵でやりくり出来ることは自分で何とかするもの良いことです。

でも、リフォームの時にやっておかないと出来ないことだってあるはずなのでここは逃さずに優先順位を上げておきましょう。

こんな順番でこんな風に暮らしのことを考えてみませんか?

そして最後に私らしい素敵なお家のことをプラスしましょう。
それこそ、出来ることは沢山あります。

でもね。順番を間違えると大切なことに気づけないまま
チャンスを逃すかもしれないのです。

お家のこと、もっと勉強しませんか?
是非、相談してください。

長年、こんなことばかり考えてきたからこそ伝えられる知恵袋みたいなことがあります(笑)

家はかなり長くお付き合いいただく自分の居場所大切にした方が良いですよ。
大切にしないとしっぺ返しが来たら
大変です。

かなり長くなりましたが
今日はこの辺で・・・では、また

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