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アクセス?対戦カード?曜日?Bリーグの入場者数の増減要因て何だろう?

1.Bリーグの入場者数について

 みなさんこんにちは、+Bです。
 レギュラーシーズンも最終盤を迎えている2022-23シーズンのBリーグ。特に今年は2026年から始まる新B1構想の審査対象シーズンということもあり、今まで以上に入場者数に注目されている方も多いのではないでしょうか。
 入場者数の議論になった時に、アリーナのアクセスや対戦カード、開催する曜日など、様々な要因が話題に出てきます。今日は少しだけ、今季の入場者数を分析してみましたのでnoteにまとめていきます。まずはこちらの表で最新の各クラブの平均入場者数をご確認ください。

2023/3/27時点の最新の平均入場者数

 今季の平均入場者数を初めてご覧になった方もいらっしゃると思いますが、コロナ前の2019-20シーズンに千葉ジェッツが記録した5,116人という数字があります。まず、これを琉球ゴールデンキングスが6,735人、アルバルク東京が5,923人と大きく上回っているのは特筆すべき点です。コロナ禍からの回復、日本バスケの人気向上、これらを大きく感じさせる物凄い記録だと思います。ちなみに、琉球はこのペースだとBクラブ史上初の1シーズンでの総入場者数20万人を十分に視界に捉えています。いやぁ、達成する日が今から待ちきれませんね。私のtwitterアカウントでは概ね2週間ごとに平均入場者数を更新して上記の画像をツイートしていますので、よろしければプロフィールからtwitterのフォローをお願い致します。
 なお、セルの色や文字の色、太字などで2,400,3,000,4,000で強調していますが、新1基準では以下のような目標ラインが設定されており、それを示す趣旨です。この平均入場者数基準含め、新B1基準の概要や各クラブの基準達成度の進捗率などは、また他の記事でまとめていこうと思います。

  • 4,000人以上⇒新B1基準(主に1,2次審査の要件)

  • 3,000人以上⇒新B1基準(主に3,4次審査の要件)

  • 2,400人以上⇒新B2基準

 琉球やA東京の他にも、河村選手を擁してクラブ記録更新ほぼ間違いなしの横浜ビー・コルセアーズが平均4,000の大台間近の状態である点など、本当に今季のBリーグの入場者数の伸びは凄まじいものがあります。
 現に、本日2023/3/29時点のB1平均入場者数は3,382となっており、これは2019-20シーズンのB1平均3,260人を上回っています。まだレギュラーシーズンは続きますし、これからは優勝争い、チャンピオンシップ進出争い、B1残留争いと更に白熱する注目カードが目白押しですので、まだこの数字は少し伸びていきそうです。

2.平日開催と土日開催では入場者数はどれくらい違う…?

こちらの表をご覧ください。これは、B1リーグの2022-23シーズンの本日までの各クラブのホームゲーム平均入場者数を、平日と土日祝日に分けてまとめたものになります。

B1 2022-23シーズン 平均入場者数(平日と土日に分解したもの)

①B1平均は7.5%の減少

 一番下にB1平均をまとめました。結果は土日祝の平均が3,438人、平日の平均が3,180人、差は258人でした。つまり、平日に試合を行うと土日に比べて7.5%入場者数が減るということです。
 もちろん、平日とはいえ対戦カードが良かったり、目玉のイベントが開催されたり、メインのホームアリーナと大きく収容人数が異なるサブのホームアリーナを使用していたりと、単純な比較はできないのですが直感的には私は想像と大差がない結果となりました。
 その中でまず私が思ったのが川崎ブレイブサンダースがここまでダントツの9試合を平日に開催していながら、平日だけでも平均4,039人を記録している点です。確かに武蔵小杉駅は首都圏有数のターミナル駅ではありますが、武蔵小杉駅からとどろきアリーナまで徒歩なら20-25分程度かかる場所に位置しており(隣の武蔵中原駅からであれば15分ほどですが)、アクセスは必ずしも良いとは言えないと思います。にもかかわらずこれだけの集客力を誇っているわけですから、先日発表された新アリーナが竣工したらどうなるん
だろう・・・と思うとワクワクが止まりません。

 なお、平日にも水曜と金曜と月曜もあるじゃないか、という方もいらっしゃると思います。仰る通りなのですが、各クラブ平均5試合ほどしか現在までに平日開催をしていない状況で、そこまでデータを分解するとサンプルとして如何なものか、というのと、単純にめんどくさかったです時間がありませんでした。

②バスでのアクセスが求められるアリーナは減少率が高い傾向

 減少率が高いクラブを見ると、滋賀レイクス(▲40.7%)、信州ブレイブウォリアーズ(▲32.3%)、三遠ネオフェニックス(▲24.3%)、シーホース三河(▲14.5%)、これらのクラブがメインのホームアリーナとして使用する滋賀ダイハツアリーナ、ホワイトリング、豊橋市総合体育館、ウイングアリーナ刈谷については、いずれも最寄駅から徒歩でのアクセスは困難であり、公共交通機関でのアクセスを前提とした時には基本的にバスやタクシーの利用が不可欠です。また、宇都宮(▲17.6%)の本拠地であるブレックスアリーナ宇都宮も宇都宮駅から歩ける距離ではありますが徒歩20分ほど要します。
 という傾向の中で異質なのが新潟アルビレックスBBでしょうか。新潟が本拠地とするアオーレ長岡は、新幹線停車駅である長岡駅に何と直結しており(大宮から乗換なし1時間15分ほどで長岡に到着)、冬でも雪の影響を受けることなくアリーナへのアクセスが可能です(アリーナから外へ出ると冬場は雪ですってんころりんなのでスニーカー等で遠征するのはやめましょう)。これについては、悔しいですがチームの戦績が芳しくないこと、そして車社会の長岡市では駅からのアクセスが良いことが必ずしもアリーナへのアクセスが良いという事に繋がらないのではないかと思いました(それってあなたの感想ですよね?←はいそうです、ごめんなさいm(__)m)。

③6クラブは平日の方が集客する意外な結果に

 横浜BCの+11.5%を筆頭に、名古屋D、琉球、SR渋谷、広島、秋田の6クラブについては平日開催時の平均入場者数が土日祝日のそれを上回っています。また、この内秋田についてはクラブ記録となる4,951人を11/30(水)に達成している点は特筆すべき点です。

 ちなみに横浜BCはチームの戦績が上向いてきたシーズン中盤から平均入場者数が右肩上がりの傾向が継続しており、その中で平日ホームゲーム開催が2023/3に3試合集中したことが+11.5%と大幅なプラスとなった要因だと考えられます。

 また、広島サンプラザホール、青山学院記念館、ドルフィンズアリーナ、横浜国際プールの4アリーナに共通するのは、いずれも都心エリアに近く、最寄駅から徒歩でアクセスが可能な点であると考えます。よくアリーナへのアクセスが集客力に影響する、といわれますが、より厳密には平日開催時の集客力にアリーナへのアクセスがより強く影響するのではないかと考えられます。

3.千葉ジェッツがBクラブの入場者数に与える影響がハンパなさ過ぎた・・・

 次に、同様の形式で千葉ジェッツがawayの際の入場者数を分析してみました。結果はこちら。

千葉ジェッツがawayの場合と、それ以外の場合の平均入場者数

①衝撃の結果・・・

 結果は何と千葉ジェッツaway時が4,183人に対しそれ以外が3,346人。何と千葉ジェッツがawayになると各クラブの平均入場者数が約25.0%増加することが分かりました。。。
 上述の平日or土日祝の場合の減少率が7.5%だった事を考慮してもとんでもない数字です。

②信州はクラブ記録、宇都宮は唯一の減少・・・

 信州の増加率が+93.4%でトップ。。。いや、対戦カードだけで約2倍でヤバいですよね。。。ちなみにGame2は6,014人ていうクラブ記録が誕生しているんですよね。

 そしてこの時に思ったのが、ホワイトリングって大きいとは聞いていたけど6,000人も入るんだ・・・ということ。先日ホワイトリングの改修計画も発表されましたが、こちらも新B1に向けてどのような素晴らしいアリーナに生まれ変わるのか、楽しみですね!

 一方、千葉ジェッツが来ることで唯一入場者数が減少したことになるのが宇都宮ブレックス。去年のチャンピオンシップQFでホームのブレックスアリーナ船橋を半分ぐらいジェッツブースターに埋められてしまった事を未だに恨んでいるのでしょうか・・・

4.まとめ

 来年は千葉ジェッツがawayに来なかったチームは平均入場者数が500人増えることにしない?

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