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【観劇記録】ミュージカル『刀剣乱舞』~陸奥一蓮~

2024.03.23 @ TOKYO DOME CITY HALL

 パライソぶりの刀ミュ本公演。TDCのアリーナ席は初めて入ったが、段差のない偶数列の見えなさがこんなにも酷いとは。
 前列の人の頭で舞台の半分ほどが丸々見えず、重要なシーンの重要なところが全く見えない、という状態が劇中何度もあって嫌気がさした。ステージの真ん中でスポットライト浴びて歌っている人がいてもスポットライトしか見えないし、立ち回りがあっても衣装の裾と刀の切っ先がチラチラ見えるだけ……といった具合だ。
 段差があれば顔くらいは見えただろうに、舞台上の人が全く見えないのはいただけない。TDCでの舞台公演は2バル後列しか知らなかったが、これなら一生2バル最後列でいい。

 そんな、面白いものも面白くなくなるような状態だったので偏りのない判断はできそうにない、と断りを入れたうえで、面白かったと人に薦められるような作品であったかというと微妙だった。
 今回は出陣先のことよりはあの本丸自体のどうのこうのを描く、今までのあれこれを整理するための作品だったようで、単発の出陣として見た時には淡々としているというか、言ってしまえば平凡だった。あまり扱われない時代・場所の話だから何かあるかも、と期待しすぎただろうか。
 シリーズを通して見ていないと分からないところが分からないのは当たり前なので、そこに文句を言う気はない。逆に刀ミュのシリーズ全体を見るためには必須の作品なのかもしれない。

 もちろん2部も、普通にしていれば視界の半分が欠けるストレスは変わらず。誰かに注目していても、フォーメーション移動のたびにいなく(=見えなく)なってしまうのでいまいち集中できなかった。
 最終的にはいろいろ諦めて、「見えるエリアを双眼鏡で覗いて、視野を狭くして見えないところをなくす」という手に出た。すると、自分を熱心に見ていると思ったらしい某男士にファンサをもらってしまった。ごめんね惰性で見てただけなんだ……。ただ、双眼鏡越しファンサは存在する、という収穫は得た。

 2部の大包平が格好良くて目で追ってしまった。大包平は元から好きな方だけど何で今急に、と考えてみたところ、「黒いロングコートを着たタッパのある男性」が舞台映えして好きなうえに「黒と赤の配色」が私は昔から大好きなので抗えなかったらしい。改めて見ると戦闘服が結構シンプルで、スタイルの良さが映えるのもいい。

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