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【ゲーム開発】ユーザーに長く遊んでもらいたいなら「引き継ぎ機能」を実装しよう

◆ はじめに

こんにちは、個人ゲーム開発者のzeroです。

ゲームをせっかく作ったなら、ユーザーに長く遊んでもらいたいですよね。
そのために開発者として実装すべきことがあります。

それは「データの引き継ぎ機能」です。

特に、課金要素があるゲームでは、この機能は必須と言えます。

放置・クリッカーなどの長く遊ぶことが前提となっているジャンルのゲームにもぜひ欲しい機能ですよね。

この記事では、「引き継ぎ機能の重要性」について、わかりやすく解説します。


◆ 引き継ぎ機能とは?

引き継ぎ機能とは、ユーザーがゲームの進行状況や所持アイテムなどを、古いデバイスから新しいデバイスへと移行できる機能のことです。

この機能があるかないかで、ユーザーの継続率や離脱率が大きく変わってきます。


◆ なぜ引き継ぎ機能が必要なの?

スマートフォンは2〜4年で買い替える人が多いです。

引用:WACARU NET


それ以上にゲームを遊んでもらうためには、デバイスが変わっても遊べるようにする必要があります。

あなたが大切に育てたキャラクターが、機種変更したら消えてしまったら悲しいですよね。
ゲームデータはユーザーにとって大事な財産です。

ユーザーがゲームを続けたいと望む限り、そのための環境を用意しておくことが開発者としての責務であり、優しさかなと思います。

もちろんクラウドサービスとの連携など実装コストは決して低くはありません。
それでも労力以上の効果がある優先度の高い機能だと思います。

つまり、頑張って実装しましょう!


◆ 引き継ぎ機能の実装方法

ここでは技術的な実装方法については触れません。
まずは大枠を理解してもらえればと思います。

データの保存方法についてですが、大きく分けて、2つの方法があります。
・Googleアカウントなどとデータを紐付けて保存する
・クラウドサービスにIDとデータをセットにして保存する

私は後者のやり方で実装しています。
一般的には、下記のようにJson形式でやり取りすることが多いです。

1.ゲームデータをJson形式の文字列に変換して、クラウド上に保存する。
2.機種変更後の端末でクラウド上のJson形式の文字列を取得して、ゲームデータに変換して保存する。

また、引き継ぎデータ発行時には必ずIDとパスワードをセットで発行しましょう。
引き継ぎコードだけで実装してしまうとストアのポリシーによっては指摘を受ける可能性があります。
(実際、筆者も指摘されてリジェクトされた経験があります)

引き継ぎデータを使用した後は、クラウド上のデータは無効にして、再度使えないようにしましょう。
古い端末で遊んだ時にデータに不都合が発生する場合は、古い端末で起動できなくする工夫も必要です。

また、1日に何度も引き継ぎデータを発行されてしまうと、サーバーに負荷がかかってしまいます。そうならないように一度発行したら、しばらく発行できないような仕組みを入れておくと安心です。

もしユーザーデータに名前やメールアドレスといった個人情報が含まれている場合、特にセキュリティ対策はしっかりしましょう。
例えばデータを暗号化してから保存したり、通信処理のセキュリティを向上させることも視野に入れましょう。


◆ まとめ

この記事では、「引き継ぎ機能の重要性」というテーマでお話しました。

引き継ぎ機能は、ユーザーがゲームを長く楽しむためには欠かせない機能です。特に課金要素がある場合には、その重要性はさらに高まります。

ユーザーが安心して長くゲームを楽しめるように、しっかりと実装しておきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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