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【レビュー】SIGMA fpを2020年から使って思うこと

はじめに

SIGMA fpは、2019年10月25日に株式会社シグマから発売されたレンズ交換式ミラーレスカメラです。

私は本カメラを2020年の7月に購入しました。本記事では、その機能に触れつつ、外観や撮影した写真を紹介します。
以下、公式ページへのリンクです。
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外観・使用感

以下に外観の写真を示します。

ポケッタブル・フルフレームの名のとおり、ボディ単体での重量はわずか370g。サイズもコンパクトで、どこへでも連れていけます。

私はちょっとした散歩や、カメラを持っていくか迷ったときに本カメラを持ち出します。
サイズはそのままフットワークに直結し、とりあえず持っていくカメラとして最適です。

マウント規格はLマウントを採用しており、LUMIXやLEICAのLマウントレンズが使用できます。

シャッター方式は電子シャッターのみとなっており、シャッターを切ってもほとんど音がしません。撮影可能な博物館など、静音撮影が必要な場面でも有用です。

特徴的なのはSTILL/CINEスイッチでしょうか。これを切り替えることで、撮影目的に適したUIになります。

ボタンが増え、カラーモードや設定の切り替えもやりやすくなりました。
珍しいところでは、fp Lで標準となっているmodeボタンやダイヤルの回転の硬さなどを、fpにも適用するオプションが出ています。ユーザーを大切にするSIGMAらしい取り組みだと思います。

fpをwebカメラとして使う

以下の記事が分かり易いです。

しかし、fpにはUSB経由の電源供給機能はないのでバッテリーに頼ることになります。これでは接続の途中で切れることも少なくなく不便です。

そこで、公式からACアダプターが販売されています。

純正の安心感はありますが、コンセントからしか電源を取れないのは不便ということで、私が使っているのはこちらです。

これを使うことでモバイルバッテリー等のUSB端子からfpに電源を供給できます。価格も高くないので、リモートワークなどをされる方はよいかも。
私自身、コロナ禍で使う機会が増えました。購入したのは2021年ですが、今のところ不具合はありません。レビューもネット上に幾つかあります。

星景写真を撮る際にも有用です。インターバル撮影時などは重宝します。

撮影した写真

撮影した写真を以下に示します。画質の参考になれば幸いです。

解像感

Foveonほどではないものの、適度な解像感があります。

また、Foveon搭載カメラで高感度耐性のなさから諦めていた場面でも積極的にシャッターを切れるのはとても楽しいです。

ただ、ISO感度を上げて撮った写真をいつものように拡大してしまうと、Foveonの絵に慣れてしまっているユーザーには物足りない画質かもしれません(部屋の写真はISO1600)。

デメリット

電子シャッターのみを搭載しているため、飛行機や電車など高速の動体を撮ると歪みます。

動物などでは気にする必要はありませんが、動体を撮る方は他の選択肢が良さそうです。

以下の記事では、Foveon搭載一眼レフであるSD1 MerrillとAPO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM、1.4×テレコンで飛行機を撮影しています。撮影のメモもあるのでご興味あればご覧ください。

豊富なカラーモード

fpシリーズには特徴的なカラーモードが幾つも搭載されており、アップデートで追加されることもしばしばあります。
特に「ティールアンドオレンジ」は日常をドラマチックに切り取るのに長けていると感じました。

ちなみに、これらはすべて四国で撮影した写真です。瀬戸内海とは特に相性がいいように思えますが、いかがでしょうか。

まとめ

本記事では、SIGMA fpを、外観や実際に撮影した写真、またはエピソードとともに紹介しました。

実際、fpはかなり売れているようです。同時に発足したIシリーズも好調のよう。しかし、フルサイズFoveonを待つ間のつなぎとして買ったつもりが、これほど長く使うことになるとは……

なお、発売後にfpフェスというシグマユーザー限定のイベントが開催されました。

sd Quattroユーザーの友人と参加した私は、イベントの途中で山木社長がフルサイズFoveonセンサーの試作品を掲げていたのを覚えています。コロナ禍に本格的に入る直前、2020年2月3日のことでした。今思うと本当に開催いただけて、また、参加できてよかったです。

私は本カメラが初めてのベイヤー式センサーでしたが、それを見ていた友人に「今まで撮れなかったシーンで撮れていて本当に嬉しそう」と言われました。それくらいフィールドが開けたのでしょうね。

本カメラは小型軽量のため、撮影を身近なものにしてくれます。それはシャッターチャンスそのものを増やしてくれ、独自のカラーモードは日常に彩りを加えてくれることでしょう。

(おしまい)

fpの購入については特にこだわりがなければレンズキットがよさそう。本体のみと価格もあまり変わりません。
キットレンズの45mm F2.8 DG DN | Contemporaryは非常に使いやすいだけでなく、開放では球面収差が残りふわっと、絞ることできりっとするなど、面白い描写をします。

高解像が好きな方には6000万画素のfp Lがあります。今から買うならこちらの方がよいかも。

ただし、バッテリーの持ちは良い方ではないです。往年のシグマ機よろしくバッテリー2個付きでもよかったような…わたしの手元には3個ありますが、2個あれば安心できるはずです。

なお、SDカードにはProGrade DigitalのGoldを2枚使用しています。

性能と価格のバランスが良く、より高速なため、サンディスクから乗り換えました。読み書きが速いとPCへの接続時にストレスフリーなので気に入っています。

以下の記事では、fpをGRなどのコンデジのように使用しています。レンズはGRのほうが良いですが、センサーに分があるはず。これはまことのポケッタブル・フルフレームです。


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