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『潮の香りと道連れに』

潮の香りが恋しくて

海の上に架かる雲が

羨ましくて


また逢いに出掛けて


ため息も涙も

水分を含んだ

潮風が洗ってくれた


今もなお

語り尽くせない

物語が続いていて


首筋と額が

ヒリヒリと焼けて

残酷さに耐えてこそと


この先は


懺悔は残夏となって

くれるのだろうか

問いかけ正す



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