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超芸術トマソン/身近に存在するアート


■自己紹介

はじめまして。

記事をご覧いただきありがとうございます。
現在、都内で建築設計の仕事をしている普通のサラリーマンです。

日常で何気なく目にする街並みや建物を題材に、ミクロ〜マクロスケールの幅広い視点で伝えていければと思います。

このnoteを通して、日常の中で今まで見えてこなかったものが見えてくるような、

新たな
「まちの見方」
「建築の見方」
ひいては
「目の前に存在しているモノの見方」
に気づくきっかけになれば幸いです。

では早速、街を歩いていきましょう。


■超芸術トマソン/無用の長物

「トマソン」をご存知でしょうか。

日本の芸術家である故・赤瀬川原平らによって提案された概念で、

『不動産や建築に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用な部分』
をいいます。

一体なんのことかと思われるかもしれませんが、まちを何気なく歩いていると、このようにちょっと変わった光景を見かけることはありませんか?

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登った先に何もない階段。外から入ることができず意味をなさないドア。

役に立つべきものが役に立たないもので存在していて、それが芸術作品のようにただ佇んでいる・・・
こういった状態のものです。

イラストにするとシュールな光景ですが、普段はなかなか気づかず通り過ぎてしまいがちです。

でも注意深くまちを観察していると、意外とそこら中で見つけることができます。


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▲先日見つけたトマソン。どうみてもドアだけど、どうみても無用ですよね…

誰にも使われることなく、じっと静かに佇むトマソンさん。

その様子はどこか儚げで美しく、まさに芸術作品。だれかに気づいてくれるだけで、きっと喜んでくれると思います。


このご時世なので、今はなかなか外出する機会がないかもしれませんが、まちを歩く際は、街中に眠っているトマソンを探してみてください。


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