見出し画像

大嫌いなはずだった

「すうがく」と書いて「数が苦」
そんなことを1日に何回呟いてきたのだろうか。

元々算数は好きだった。つるかめ算に出逢うまでは…

中学受験算数の図形分野以外が全く分からず、そのまま挫折してしまった。

中学に上がってから、「このままではやばい!」と思ってなんとか数学を好きになろうとした。

だが幾ら勉強しても数学のテストで80点以上取ることは、中2以来なかった。

結局上手くいかずに、並大抵には勉強するが定期テストでは捨て教科として扱ってきた。

高校に入ってからは更に数学の定期テストの点数は下降の一途を辿った。

「そもそも数学は自分に向いていない」と言い聞かせて諦めようか諦めまいかの境を彷徨った。

だが、不幸なことに私が第一志望の大学を変えない限り、数学からは逃れられないので諦めざるを得なかった。

それでも唯一の救いは、図形分野だけは出来たことと模試では英数国の中で1番点数を取れていたこと。

得意な図形でなら、周りの数学が出来る子達と張り合える自信があった。

そんな訳で現実逃避しようと思っても結局は数学と向き合うことを選んできた。

嫌々ながら勉強して、定期テストではろくに点数も取れない数学。

そして更に残念なことに、年末ギリギリまで行う特別講習は数学の成績でクラスを決めると聞いた。

しかも毎朝1限目が数学90分で行く気を失くした。

でも行かない訳にはいかないので、また嫌々ながら出席。

全く分からないことは少ないが、途中で考えが詰まって頭を悩ませていた。

するとチューターとして来られた高校の卒業生が丁寧かつシンプルに教えて下さった。

その解き方のプロセスを観察していると、単純に数学って面白いと思えてきた。

その後次の地方国公立大学の入試問題を解くのは苦では無かった。

むしろなんだか楽しかった。

数学を好きになれる可能性が一気に向上したような。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?