『君たちはどう生きるか』観るか迷っている人のための、ほぼネタバレなしの感想（というかガイド）

本日2023年7月14日、宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』が公開された。
ジブリ作品、宮﨑監督作品のいちファンとして、公開当日の8時の回（おそらく最速上映）で腕を組みながら鑑賞したが、本作は、「宮﨑駿監督作品としての集大成」という趣のある作品だと、個人的には思った。

本作は、事前のプロモーション活動をほぼおこなうことなく公開されたため、観るかどうかを迷っている人もいると思う。そんな人を想定して、ネタバレほぼなしで、いくつかのガイドを書いておく。

※あくまでもネタバレ「ほぼ」なしなので、観る前に少しでも情報を入れたくない、という人は、本稿を読むのはやめておくことをお勧めします。

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以下、想定される鑑賞前の質問。

どうだった？

自分は非常に面白かった。血湧き肉踊る、というような話ではなかったが（そんなものを求めてはいないと思うが）（事実、エンドロール後の客たちも、賑やかに感想を語るというよりはちょっとしんみりしていた）、ジブリらしい映像表現、素晴らしい音楽と環境音、「君たちはどう生きるか」というお題に対する宮﨑駿監督の「回答」がつまった脚本、素直にとても良い作品だと思った。

ざっくりどんなお話？

事前に「冒険活劇」とあったように、そのとおり冒険活劇（ファンタジー）だった。ざっくりいうと、異世界を冒険するお話（異世界冒険譚）である。

子どもと一緒に見にいける？

全然いける。映画倫理区分も「G」と発表されていたとおり、親御さんが心配するようなシーンはとくにない（と少なくとも自分は思う）。
一部、火事のシーンがある程度で、他には、特定の災害や激しい暴力を伴うシーンはない。

どういう人におすすめ？

やはりジブリ作品、宮﨑駿監督作品に昔から/小さい頃から親しんできた人だとは思う。そのような人にとっては、映像を観ているだけでも非常に楽しめる。
また個人的には、お子さん、特にジブリ作品をほとんど観ていない子に対し、ジブリ作品への入り口として、本作の鑑賞機会を提供するのも悪くないと思う。この作品には、ジブリ作品の魅力がたくさん散りばめられているため、一つの入門的作品として機能するだろう。
ただし約2時間と上映時間は長めで、比較的静かなシーンもたくさんあるため、本当に子ども向きか？と問われるとアレだが、それでもシーン単体で楽しめる要素がたくさんあるので、アリナシで言えば全然アリである。

ドルビーシネマ or IMAXで観た方がいい？

先述のとおり、映像はもちろんのこと、環境音や静寂が素晴らしかったので、ドルビーやIMAXなどで観ることを結構おすすめできると思う(が、アクション超大作のように、ドルビーシネマやIMAXで観た方が絶対オススメ！というほどではないとも思うので、自身の都合のあう上映時間を優先して決めても別に問題ないレベル)。
自分はドルビーで観たが、特に後悔はない。

タイトルの元である吉野源三郎『君たちはどう生きるか』と関係あるの？ 事前に読んでった方がいい？

こちらも前情報どおり、ストーリーに直接の関係はない。せいぜい時代背景や、主人公の階層が近しいくらいであろうか。またこちらも前情報どおりだが、主人公が劇中で吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』を読むシーンはある。しかし、本筋の異世界冒険譚のストーリーを楽しむ上で、それがどのような作品であるかを事前に把握しなくてはならない必要性はないと思われる。

ひとまず、以上です。
もしそのほかに聞きたいことがあればTwitter等でリプライください。もしくは鑑賞されたかたで、異論があれば、それもお願いします。追記しますので。

（文：イツキ）

追伸

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