即興でキャラクターを演じ、物語を作る
僕らはインプロバイザーとして、即興でキャラクターを演じながら、同時に物語を作っていかなければなりません。
その際に、物語の構成を頭に思い描きながら演じてしまうと、どうしてもその場の演技が疎かになってしまったり、予定調和で動いてしまったりします。
なので「キャラクターとしてその場を生きていたら、自然と物語になっていた!」となることが理想です。
ロサンゼルスに、インプロシアター(Impro Theatre)というカンパニーがあります。
彼らはシェイクスピア風、チェーホフ風など、様々な劇作家をモチーフにした1時間以上の即興演劇を作るプロ集団です。
↓ドバイのインプロフェスで観た「テネシー・ウィリアムス風インプロ」↓
観てわかるように、彼らは考えながら演じているというよりも、キャラクターとしてその場を生きながら、物語を作り上げています。
彼らは即興で物語を作ることについて、以下のような考えを持っています。
「演劇には、ストーリーとプロットという2つの側面がある。ストーリーはキャラクターの感情の流れで、プロットは出来事の流れ。プレイヤーは演じる際、プロットのことを考えるべきではない。ストーリーに没頭するべきだ。そうすれば自然とプロットが出来てくる」
実際、彼らが運営しているインプロスクールでは、最初の半年を使って「身体」と「キャラクター」について徹底的に学びます。
それによって、物語を生きるキャラクターとはどういうものかを染み付けていくのです。
物語の世界は、我々は生きている日常の世界とは違います。
キャラクターはより具体的で、感情的で、行動的です。
それを体現出来るようになって初めて、即興で物語を作るための一歩が踏み出せるのです!
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