『ブルーピリオド』について語る
ご主人(以下「主」)
ノンタンはブルーピリオドを見て、どんな感想を持った?
ノンタン(以下「ノ」)
そうやな。八虎がめちゃくちゃ好きなことに対して向かっていく、熱い人間ドラマって感じやな。
主
だよね、そう思うよね。僕が見てて思ったのは八虎のリアリストとしての資質がかなり1話では取り除かれてると思ったんだよね。
ノ
あまり原作を読んでないけど、どういうところが違うん?
主
八虎家の様子の描写が浅い、純恋歌(八虎の三人の友達)の人間性の描写が浅い、八虎の嫌味な描写のカット、みたいな感じかな。
ノ
そういう意味では、八虎は描くことに突き進んでいってる感があったなあ。
主
でしょ?でもちょっとそれは違うんだよね。そもそもこの漫画は美術の漫画であって美術のマンガじゃないんだよ。
八虎が10巻あたりで「自分が人に興味がある」ことに気付くんだけどまさにその通りで、八虎は物語のフィルターなんだよ。八虎を通して僕らは美術に打ち込む登場人物について知るんだ。
その八虎は単なる努力家だったら、あまりほかの登場人物の良さが引き立たない。リアリストでなんでもできるやな感じな奴で、だけどこいつなら話を分かってくれるかもしれない、という期待があるから、多分登場人物も八虎にひかれていって魅力を放出していく、という話だと思うよ。
ノ
そうなんや。美術の話、ってくくりで新しいと思ってたけど、実は人間ドラマなんやな。今後の八虎の性質に注目やな。
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