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【読書】DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

やらなければいけないこと、やりたいことは日々できているでしょうか。
時間がなくて…、疲れてしまって…。
そんな理由で行動出来ない自分と浪費してしまった時間に後悔してしまうこともたくさんあるのではないでしょうか。

今回は”DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール”という書籍を読んでみましたので、内容を紹介してみます。皆さまのライフスタイルに取り入れられる部分があればと思います。

目次
1. 生きているうちにお金を使い切る
2. 老後にできない経験
3. リスクを適切に恐れる
4. まとめ


1. 生きているうちにお金を使い切る。


日々の食費だったり、大手キャリアの携帯電話を辞めて格安SIMに変更する等して、節約・貯金をしている方もいるのではないでしょうか。
ここで一つ質問させてください。
その貯金、具体的に計画しているでしょうか。

老後のためにお金を貯めている方は多いと思います。老後2000万円問題を中心に、年金支給年齢の繰上げもニュースでよく目にするようになりました。不安になって、とりあえず使わず、貯めておこうと考える方も多いでしょう。

グランピングがしたい、温泉にいきたい、登山に挑戦したい、ハワイでTボーンステーキを食べてみたい等、欲求はつきません。
しかしながら、あなたは、あなたのやりたいことをいつ叶えますか。

YouTubeでも節約チャンネルが人気を博していたり、日本人は世界的にも節約思考です。
ボーナスの使い道のアンケートをとっても、第1位に“貯金”がラインナップされるほど。
そもそも貯金って使ってないよね?なんて気もしますが笑

老後資金が貯まってから、登山道具を買って登山始めようなんて考えて60代を迎えると、足腰が弱って行けなくなってしまいます。

加えて、必死になって、貯金してもそのほとんどを使わずに死んでいく人がとても多いそうです。

この本の目的は、生きているうちにお金を使いきること、つまり“ゼロで死ぬ”を目指す、としています。
そうしないと、人生の限りある時間とエネルギーを無駄にしてしまうからです。

老後のことを考えずにドンドンお金を使えということではありませんが、いくらお金を貯めこんだところで、高齢になればお金を使って経験できることはだんだんと限られきます。


2. 老後に出来ない経験


人生での経験は大切な資産です。仕事に活きることもありますし、ふとしたときに思い出されると幸せな気持ちになったりします。しかし、老後の限られた時間の中で得られる機会は、若い頃に比べると少ないのは当たり前。したくても出来ない経験が数多くあります。
例えば、
・体力や気力根気が必要な趣味やワーク
・リスクを伴う起業
・広い人間関係の構築やコミュニケーション
・病気の予防や身体ケア
といったもの。ある程度高齢になってくると、こうした経験はしにくくなるばかりか、だんだんと欲もなくなって来るので気力も失せていきます。今までできたこと、やりたかったことも現実問題としてできなくなってくるでしょう。

遠い未来の年老いた自分のために、必要以上に今の自分から経験を奪ってはいないでしょうか。その金を使いきれるほど、長生きしないかもしれません。


3. リスクを適切に恐れる


いざ行動に移すとなると誰でも怖いものです。
様々な経験に今、お金を使ったら老後に影響しないかな? まず2,000万円貯めないとなんて考えるかもしれません。
そもそも生存権というものが憲法に定められていて、お金が全くないなら生活保護というセーフティネットはあるわけですが…。

この書籍では、まず人生最後の日を意識することから始めてみると記載されています。ビジネスでも大切な逆算思考です。
人の残りの時間を予測するのは、あまり楽しいことではないかもしれませんが、資産をどれだけ稼ぎ、貯めて、使うかについて、はるかに良い決断ができるようになります。

改めて、計算してみると慎重派の人は、自分が150歳位まで生きるような設計になってしまっている方もいるかもしれません。

ここでAさんを例に考察していきましょう。
年間の手取収入400万円(月25万+年間ボーナス100万)で現在貯金していない30歳の(Aさん)人がいるとします。
70歳まで働くとして、残り40年。月の生活費を25万円でやりくりし、年間100万円貯金します。
100万円×40年=4,000万円になります。(わかりやすくするため、昇給等での貯金増額は考慮していません。)

70歳以降は引退し、やりたいことをやろうと考えていましたが、体力・精神的に実行できず、変わらず月25万円で生活。そのうち15万円を年金で賄っていました。
しかし、健康投資してこなかったAさんは病気により平均寿命より短い80歳で亡くなってしまいます。
貯金から切り崩す生活費月10万円×12ヶ月×10年=1,200万円になります。

4,000万円貯めましたが、1,200万円しか使用せず、2,800万円残りました。
2,800万円を年間手取400万円で割ると7年。
つまり、Aさんは7年間のタダ働きをしてしまったことになります。
悲しくなりませんか?

子供に残してあげるからという考えもあるでしょうが、80歳で亡くなったAさんの1人息子が60歳で2,800万円を受け取ったとしても、その価値は半減します。60歳でできる新たな経験は前述の通り、限られてしまいます。

息子が30歳のときに、まとまったお金が手に入ったら、素敵な家を購入して、その子供たちを良い環境で育てることができる。苦労しなくてすむ。ということを目的にお金を残しますよね?
死んでから与えるのでは、遅いということを理解し、計算の上、生前に贈与する方が家族のためになるでしょう。
現状を理解し、ご自身にとって適切なバランスを検討した上で、リスクを恐れましょう!

4. まとめ


最後に書籍で印象に残った文言をピックアップします。

ご自身にとって、金、健康、時間のバランスを最適化し、人生の満足度を高めましょう。
あなたがどれくらいのリスクを取ろうが、どんな行動をしようが、人生の早い段階が良い。
若い頃のほうが失敗のダメージは少なく、成功して得られるメリットは大きくなる。
行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない。
人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう。

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