捩じれたものは戻される
認知症で食欲不振のショートステイの方がいて、どうして食べないのだろう?と思いつつも問題を解消できないでいた。
しかし、この一週間、私は介護職員の中に混じってコロナ陽性者が発生したフロアに閉じこもっていたので、色んなことがよく見える。
何のことはない。普通に介助したら全量召し上がった。
食事だけ”食べさせよう”とか思っている人が介助すると絶対食べない。
そこのところが分かっていないので、食べるはずがない。他のことでも色々関わってこその信頼だ。
でも、本人は自分が出来ていると思っているので、記録にその利用者さんの悪口ばかりを書いている。何にも言うことを聴きませんというような表現だった。
酷いことに食べなければ食べないまま何日も放っておこうとする人が居る。
先ごろ管理職を解任された人なのだが、あいかわらずなのだなということがよく分かった。
しかし、世の中おかしなもので、人に指示ばかりする人が偉いと思い込まれている。解任されたあとも他の職員を使って楽をしている。
介護職員は我々ナースにとって隣の職業なので、よく見える。人が観ているところでしか仕事をしない人、他の人に聞こえるように大声で利用者さんに話しかける人。
そんな人が2~3人も居れば充分施設長の悩みの種となる。
そんな人に限って『自分が居なくちゃダメ』と思い込んでいるので始末におえない。そう思っているので辞めないのだけど、本当は回るんだよな。むしろ円滑に。
しかし、あと半月もすればKちゃんが入職する。
看護を知らない看護師も、介護の何たるかを知らない介護士も変わらずにはいられない。
今のところ、全ての介護士がしゅんとなって従っていて、私は他職種なので口を出すべきではない。
しかし、Kちゃんは利用者様本位でない介護、つまりは虐待に値することを絶対に許さないから、おそらくは全ての在り方が変わらずにはいられない。
変なもの観ちゃったな~。と思う日、これまでだったら『どうしようかな~。』と悩んでいたかも知れないが、今は大丈夫、大丈夫と思う。
やって来たことへの結果が誰にも等しく待っている。
それは自然なことだ。あとはもう良くなるしかない。
自然とは自分が叫んで作るものでもない。ただ、等しくそうなって行くだけだ。
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