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富士山 / 格闘技のカード / 一つ一つ乗り越える

朝起きたら、ベランダから富士山が見えていた。綺麗ーー♪

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クリスマスも終わった年末の とある休日。

私は武尊vs那須川天心 対戦発表記者会見のニュースをクリックして『へー、今は、この人たちが強いの?』と軽いノリで片方の選手(武尊)のKOシーンを漠然と観ていた。

K-1やボクシングは暴力的だけど、歴としたルールある公平なスポーツ。ええ、スポーツだけど、やはり暴力的。でも、他のスポーツと同様、舞台に立つまでに各選手の歴史がある。

人類は、所詮生物だから根底には暴力的なところがある。それを昇華させたものの一つがスポーツだという説に賛成。ただ、そこに出場する一人一人の歴史には、恐怖や猜疑心や怯えや孤独があった。『こんなことして何になるんだろう?』とか『これが本当に通用するのかな?』とか。

そういったものを乗り越えて、いざそれが通じると知ったときのアドレナリンいっぱいの笑み。格闘技の場合だと打たれている方が可哀そうな気がする人もいるのだけど、その人も望んでそこへやって来た。(なのでリングに立っていない人を殴ってはいけません。)

そんな神聖なスポーツの世界だというのに、自分の暴力的な部分を勝手に重ね合わせて観ていたKO集。

強いなあ。私にとっての昔懐かし魔裟斗が解説をやっている試合もあり、とても嬉しそうだった。強い人を見ると、その歴史が想像できる気がして嬉しいんだろうなあ。普段、勝負の世界は孤独だもんね。しかし、魔裟斗も強かったねー。そして今は、他の強さを沢山持っているのでしょう。

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ところで、その動画を観戦しているひと時、しばらく会えていないIちゃんからラインが来た。私の大事なキャッチボール仲間から。

そのラインメッセージは、だいぶん昔から彼女が活動しているNPO法人のお仲間の方々とのZoom動画だった。

「ねこの手」は、障害者の生活は障害者自身が中心になって支えていく事を目指し、中野区の障害者達とそれを支える人達の協働によって設立されたNPO団体です。「ねこの手」は、障害のある無しに関わらず、人が1人の人間として、同じ地域の中でお互いに助け合い、学びあい、尊重しながら、楽しく生活できる社会を築ければと考えています。「ねこの手」に集まる人全てが、それぞれの個性を十分に発揮しながら、利用者が地域社会の中での自立した生活を安心して送れるように、各々の希望に応じたお手伝いを行うことを目指します。

コロナ渦になる前は、演奏を観にって楽しんでいた。ある年のクリスマスの前に、Iちゃんが、障害をお持ちの皆さんに『何を演奏したいの?』と質問すると、確か『ブルームーン』とか難しい曲を気軽に答えていた。

するとIちゃんが『・・・・・・・・・。なんで、おまえらはそうなんだよ!そんなもん、間に合うか!』とあきれていたのを覚えている。でも、結局、その年も皆さん見事に演奏したんだよね。

ところで、今年のクリスマスには、IちゃんがZoomで一人コラボしたクリスマスソングを送ってくれて、それが素敵だったのでYouTubeにあげて!とお願いしたのだけど、返信がなかった。

その代わりというわけではないのだろうけど、この愛すべきねこの手さんの動画をアップしてくれたらしい。さっそくチャンネル登録。

左上のじゃもじゃ頭の音楽指導者がIちゃん。左下のスティックを使って演奏していらっしゃる方は優しい人格者のSさん。その他可愛いAさん、陽気なBさん。

もしも私だったら、やる前から『無理。』と言っていたであろうことを成し遂げる人々が、今年もお元気だと分かって、凄く嬉しい動画だった。

この方々は、だーーれもやっつけないのだけど、強い。優しいのだけど、カッコいいなあと思う。そんな強さもまた私を元気にしてくれる。ありがとう。私もぼちぼち頑張って行かなくては。

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