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冒険中に気づくこと

「明日のご予定は?」とKちゃんに訊かれたので「○○の施設へ単発派遣で行ってまいりやす。」と答えた。

それで、Kちゃんは?と訊き返すと「私もだよ。奇遇だね。」とのこと。

そかそか、Kちゃんも単発派遣に行くんだね?で、どこまで?

「だから。同じ施設だよ。」

出たー。一回くらいこういう日があるんじゃないか?と思っていたのだけど、不思議でしょうがない。今や老人ホームって数えきれないほど点在しているというのに。

ただし、私が9時始業でKちゃんが10時始業だと知って意気消沈した。
一緒に行けるから道に迷わずにすむと思っていたのに。←というか、一回行ったところでも迷うのかよ。はい、迷うんです。

***

Kちゃんは今日もその施設へ行ってきたらしいのだが、様子を聴いていてやはり考え込んでしまう。

オムツ交換も口腔ケアも出来ていない施設が山ほどあるのだなと言うこと。

ここまで色々な施設の状況を観た限りでは、有料老人ホーム、特にひとつの法人が沢山の施設を建てているところというのは、利用者さんとご家族様にとっては非常にブラックなケースが多い。
施設の数を増やすことに必死になって人員も物品もスカスカ。
が、大手ほどまことしやかなCMが流れている。

もう一つ思う。
今現在は派遣だから、私たちには実害はないのだが、やはり職員を安く使おうとする企業は、どこでも現場がぐちゃぐちゃになっている。
給料は安いけど雰囲気がよくて働きやすいという職場というのは、逆に無いか、あっても凄く少数だと思う。

人をどう扱うか?ということが、保証されている休日の数と給与の数字がそれを物語っている。
これはちょっと意外なことだと最初は思ったのだが、考えてみれば「これくらいで使ってやろう。」という考えが丸見えの募集要項なのだからあたりまえと言えばあたりまえなのだろう。
実際中で確認してみると、どこもそう。

しばらく派遣で色々なところを回ったら、またどこかで質が高いケアとキュアを展開したいなあ~という願い。
他所を知らなければ分からないことばかりなのだが、今は驚きの連続の中に居る。

仕事から帰って来たKちゃんの顔を見ていると、この人、つくづく介護が好きなんだなあと思う。
私はどうなのだろう?
よく分からなくなる時があるのだけど、やはり看護をしたい。仕事をしたい。他にも色々なことをしたい。

その願いをひとつひとつ叶えて行こう。

それはともかく、明日一日だけなのだけど、また一緒に働けるということも楽しみで仕方ない。

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