見出し画像

奇跡の人(々)

今現在、別々の施設に勤めているKちゃんの話を聴いていても、”あー、介護業界、良くならないかなあー・・・”と思う。

その「なんじゃ、そりゃ。」と思うことの中には、変な職員や上司のエピソードもついて回る。

普通の企業だったら左遷やクビレベルの話だと思うのだが、介護業界は過酷で人手が足りないからか?何となく許されているという状況がある。
まあ、大抵の人は普通に真面目に働いているのだけど、福祉の世界には、そういうすり抜けて来てしまった変なやつが多いというのも事実で、真面目な職員や高齢者が被害を被っている。

***

話は変わるけれど、世の中の不条理を感じる出来事を話題にして「うぬぬぬ・・・。」と思うとき、Kちゃんと私は、よく昔のイチロー選手のプレー集を観る。スカッとするからだ。

いや、もちろん大谷選手も規格外だと思うのだけど、比較的小柄な日本人選手がメジャーを熱狂させていたのは圧巻だった。まるでアニメのようだったし今でも色褪せない。しかも、それが若い時の一時期だったとしても凄いのに、彼の場合は長いこと輝き続けている。

何故にスッキリするのか?というと、この解説者たちのテンションが物語っている。まるで自分のことかのように自慢げだ。心から讃えている。イチローがポーズを取る背後で、誇らしげにしている審判も可愛い。

もっと言うと、それよりずっと前の世代の野茂選手も圧巻だった。

「人を応援して何が楽しいんだ?」と言う友人も居たのだけど、全身全霊で大絶賛できる人間が自分が生きている間の世代に重なり、たまたま目にすることが出来るというのは実に幸せなことだと思う。

***

加えてここ1年以上もの間で思うことがある。あたかもアニメのようなスーパースターや超人も凄いのだけど、同じくらい、もしくはそれ以上しみじみと凄いと思う人がいる。

それは遠くに居る人々なのだけど、近くに居るかのように感じる。もしくは本当に実在するのかな?という感覚になることもある。それがこのnoteを書いていらっしゃる人々のこと。

足がパンパンになるまで毎日残業しているけれど仕事を続けている人。それでも「おやすみなさい」と記しているところが可愛らしい。

説教がましくないのに全ての人に分かりやすい言葉で哲学を展開している人。それは3か国語くらいをペラペラ話せる人よりカッコいい。何せ人の数だけ脳も価値観も言語が違うのだから。

闘病しつつも、好きな仕事である執筆をプライドを持って続けている人の人生やパートナーや仕事、酒、自分と出会う全てのものに対する姿勢が凄すぎる。その方は恐怖や弱さを体験するほどに強くなる。静かなファイター。でも、無敵。

ある方は、若くしてご病気に見舞われたパートナーを看病しつつ子育てをして、きちんと仕事をしている。(しかもどんな苦労にも薄まることのない愛を持って。)

あ、まだこの仕事続けているんだ、色んなことがあるだろうに・・・等々、あげたらキリがないのだけど、noteには、いや、世界には凄い人々がいっぱい居る。

細かいことでくじけそうになる時や自分を否定したくなる時に、出会う文章や写真、生活の様は、イチローの動画を観るときに引けを取らないほど勇気付けられる。

「人を応援して何になる。」

いや、私は頼まれてもいないのに勝手に応援するし、勝手に励まされる。心からそう思える人と同時代に生きていられるというのは本当に幸運なことだと思う今日この頃。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?