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再生

老人ホームに定期診療にお越し下さる配置医の先生。

まだ馴染みの薄い先生にお願いごとをするのは勇気が要ったが、『今後これこれしかじか、こういうふうにして行きたいのですが・・・』と話してみたら、何と快諾して下さった。
先生曰く『俺も、前々からそっちの方法が良いと言っていたんだよ。』とのこと。
前の主任さんや薬剤師さんに反対されて断念した過去があったのだと今日知る。何でも話してはみるもんだなあーと思う。

しかしまだ油断できない。無事に進むのか?と緊張していたが、終わった!とりあえず今日はうまく行った。

しかも、最近湿潤療法を始めたご利用者様の褥瘡についても相談に乗って下さった。実は、一部不良肉芽があるので切除して貰いたいと皮膚科医へお願いしていたのだが、なかなか切ってくれなくて。

それならば!と外科の先生に相談したものの、先の皮膚科医の先生が権威ある先輩なので「私にはとても・・・。○○先生が気を悪くするから。」と断られた。

ところで、この配置医の先生は元々外科の権威でいらっしゃった。そして『なるほどー。それなら、毎週木曜日に来ている俺の後輩に依頼状を書くよ。』と言って下さった。(ここは病院ではないので器具がないのだ。)

この先生が依頼状を書いてのことならば角が立たないだろう。何というありがたい話だろう。つくづく話してはみるものだ。

***

一度腐敗した部分は元に戻らない。でも、そこをきちんと切除し、そのあと固定観念に縛られない全うなケアをすれば必ず健康な皮膚があがって来る。再生して行く。

肉体だけでなく、心の仕組みもそうなっている。

写真は水切りして元気になったアジサイ。

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