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君のため

夕べ「明日、夜勤入りに変わった。」とKちゃんが言った時、「誰かが陽性になった?!その代わり?!」と勝手に驚愕してしまった。

一瞬でガウンに手袋、N95マスクに同線分離にetc・・・。全ての利用者や職員のPCR検査!と色んな絵が次々と浮かんだ。いや、絵というより早回しの動画だった。もはや2月のあの騒ぎがトラウマになって消えない。

しかし、Kちゃんの返事は「違う違う。息子の最後のサッカーの試合なんだ。急に言うもんだからさ、私が代わって貰ったの。」。

あー、良かった。コロナじゃなかった。(でも、やつらは、いつかまたきっと来るけどね。)

ところで、最後とは?

「もう中3だから、最後の試合になるんだよ。コロナ渦で多くの試合が中止になって可哀そうだったけど、明日は雨さえ降らなければ中止にならないんだって。晴れるといいな。」

待て待て待て。この間会った時は小学生だったじゃないか。何で今中3なの!?こわっ!←年を取るほど昔のことを”このあいだ”と感じる。

この息子さんというのが非常に面白い子で・・・いや、娘さんの方もなかなかだけど、その話はまたいつか。

それならば是非とも晴れてくれないと!と、おもむろにベランダを開けて夜空に叫んだが。(やめなさい。夜遅いんだから。)

自分は仕事で応援に行くことは叶わないので、せめてもの応援のつもりで晴れるように呪い、いや、脅し、いや祈りを捧げた。歌と踊り付きで。(やめなさい。夜遅いんだから。)

てるてる坊主も必要だ。いや、もっと効果がありそうなものがいい。久々にくるくるっ!と、スワロフスキーでサンキャッチャーを作成。(早よ寝ろよ。)

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私の試行錯誤を一切無視して「やっぱ無理かなあ。予報は雨だよ。」とKちゃん。

いや、これをぶら下げて歌って踊れば大丈夫だろう!と、ますますドンドコドンドコ!と激しさを増していく私の所業。

結果。

朝、私の出勤時、雨。くっそー。

しかし、息子さんの試合開始の少し前にあがった。(正午に始まったらしい。)やったあ!

そして、私が帰る前にまた降っていた。カッパ着ながら、くっそー。

成長した息子さんのプレイを観戦して満足したKちゃんが出勤する夜には、再びあがっていた。やった。良かったね。

でも、なんか、酷くね?

物事に感謝するより先に、狙って雨をぶっかけられたという被害妄想にかられているので、今日は早く寝よう。

注)この一連の出来事に神は一切関与してません。多分。

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