祓いたまえ 清めたまえ(要するに風呂に入ること)
いつぞや、アニメで呪術廻戦なるものを観て、それが面白かったので、しみじみウエブ漫画などをソファーに寝転がって読んでいた。
アニメ動画を観ていた時と同様に、横からKちゃんが「何、それ、怖い。止めて。」と口を挟んで来る。いつも思うのだけど、怖いと言いつつ何故にいつも人が見ているものを覗くかな。
「怖くないの?怖くないの?そんなの読んで怖くないの?」
怖くないよ。
何で?
そう言われてしみじみ考えてみたのだけど、どこか既視感があるこの漫画。これは、いつも過ごしている日常そのものじゃないか。
若い子に嫉妬するおばさんたちや、誰かに仕事を教えていると「そっちじゃなくて、私を見て。見てくれないとこうだぞ。」と意地悪するおばさんたちや。
自分が間違っているのに、人に無理難題を押し付けて来て、それを指摘されると「そういう女は嫌われますよ。女は優しくないとダメなんですよ。」と開き直るおっさんや。
5分おきに「お腹が痛い。薬をくれ。病院へ連れて行け!」と365日言っているお婆ちゃんたちや。
どうしても仕事がしたいからという本人の理由で週2回ほど来て貰っている大御所ナースさんは「あの人と一緒の日に勤務をつけないで下さい。」とか年々要望が増えて行く。(だから休みなさいって言っているのに)
もう、そこら中が「あれして下さい、これして下さい」のオンパレード。
先の漫画では、姿かたちは、その人が持つ魂の通りになると言う。確かに自分の要望ばかりを言う人で美しい形の人は見たことが無い。
「ほ、ほ、ほんとだあ!皆、呪霊みたいじゃん!漫画に出てくるのと大差ない!」
ええ、しかも、漫画なら良いけど、日々のあれこれは現実ですからね。
表現が幼かったり複雑だったりと、そこは人それぞれだけど、言っていることは、皆同じですからね。
要するに相手の都合や機微は顧みず「坊と遊べ。遊ばないと・・・・」と脅している。
いや、あんなに可愛いキャラなら良いけれど、自分は動かずして他人ばかりを動かそうとする人々は大抵呪霊系ですよね。
その武器は、不幸自慢だったり親のせいだったり、病気のせいにしたり、あの手この手で様々だけど、とにかく自分だけは特別だから免除しろと言う。そんな技ばかりを磨いたり、四六時中考え続けていたりする。
しかも・・・・と、そこまで話していて、Kちゃんの声と被った。
「しかも、祓えない!」
そうです。何せ、人間ですから。
それからもう一つ。
あまりに怒り過ぎると、自分まで呪霊になってしまいます。化け物になってしまいます。何でもまともに受け止め過ぎると、自分も禍々しいものなってしまうのです。
何せ、人間ですから。
というわけで、今日のメニューはバターチキンカレー。ビール飲んで風呂入って寝よう。明日は美容室でも行って来よう。
風呂に入るまでは疲労困憊で怠くて重いけど、入ってしまえば「気持ち良いですねえー!」と歓声をあげる今日この頃。
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