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具合が悪いのが普通になっては気が付けない

派遣としての採用面接の際に施設長が力説していたところによると、「創傷処置の際は、医師の指示通りの処置をして貰いたいんですよね。」。

内心「あたりまえじゃん。」と思いつつ「はい。承知しております。」と丁寧めに答えて終わらせたのだが、先方はまだ沢山話したいことがおありだったので、黙って耳を傾けていた。

聞くところによると、その施設は、3~4年の間同じ派遣ナースのメンバーが数名居て「この方が効くから。」と言って、出してはならないところでオリジナルを出して来ると言う。

「その人たちが徒党を組んで悪口や噂話ばかりするもんだから新しい正社員が次々と退職して行ったし、今残っている人もストレスで病気になっちゃったのよ。嫌な思いをさせたくないから、その人たちを切ってからお迎えしたいと思います。」

などと言う込み入った話を聴いたのが9月の最初の頃。

これまた内心「そういうのは平気なんだけど。」と思いつつも「承知しました。」と答えた。

これは片方から聞いただけの話なので、実際には正社員の方や施設長にも何か非があるかのかも知れない。それは分からない。

私にとっては知り得ないことだし、どうでも良いこと。さらにはその一か月の間に勤めたい施設が見つかるかも知れないし、まあ良いか。と思って気軽に聴いていた。

結局は特に心惹かれる場所は見つからず一か月が経ち、今こうして通っているわけだが・・・。約2名の正社員さんが居なくなると、派遣さんたちはやっぱり陰口を言っているなあー。メンバーを入れ替えたと聞いたのだけど多分結局同じなのだろう。

結局はそういう人が集まりやすい場所なのか、あるいは女性だからか、年齢的なものか、はたまたナースという人種特有なのか。

これ書いていて思うに、私はつくづくナースという人種に対しては、圧倒的に高い確率で仲良くできないらしい。仕事が半端なのに出来ているように見せようとしている人も面倒臭いのだが、人の陰口で盛り上がっている様なんてもう本末転倒。何しに来たん?と口をついて出そうになる。

しかし、これだけ「は?」という人に数多く遭遇するということは、普通に自分が悪いんだろうと思うものだ。
つい数年前まで自分がいけないんだと思って来た。

が、残念ながらというべきか、そうでもないらしいんだよね。
特にナースしかやって来ていない人ってのは偏りが半端ない。
とある病院のとあるナースステーションの常識が、世間では病理に値するようなことが多々ある。

緊迫し過ぎてどこかで目標を失うのだろうなあ。人のためでも良いし、お金のためでも良いし、何か明確な目標があればあそこまでおかしくならないはず。

変なところでド緊張しなくて良いから「おかしいよ、それ。」と、普通に言い合えるような業界になれれば良いのだけど。

苦しすぎるのだとしたら、それはどこかが間違っている。激しい落ち込みもおかしければ、誰かの噂話をして高笑いしているのもまたおかしい。それは本来、気が狂ったような高笑いするほど楽しいことでもない。

と言っている私こそが、かなり大勢の人をおかしいと思っているわけだから、圧倒的におかしいのかも知れないが、感じることは大切に受け止めておこう。ここが自分の位置だから。

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