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許されているということ

ブランカのお腹の白い毛が伸びて来た。漸くピンク色にむき出しにされた皮膚が隠れようとしている。思ったよりも長くかかるものだなと思う。
ブランカの里親になったのが1月30日。約一か月半で、やっとここまでだ。

何故にお腹の毛を剃られているのか?と言うと、私たちが彼女を保護する前日に正に避妊手術を施されていたからだ。
多分出会った頃もまだ痛みがあったのだろうと思う。自分勝手にその恐怖を想像し、自分勝手に可哀そうだと思った。まだピンク色が見えているお腹を見詰めている今も。何たって、まだ生後5か月の赤ちゃんだし。(余談だが、わずか一か月半で倍の大きさに育ち、今や赤ちゃんには見えない。それに恐ろしく筋肉質だ。)

しかし、もしもまだ手術がされていなかったとしても、私はシェルターの職員の薦める通りに彼女に避妊手術を施しただろう。

それはちっとも正しいことではない。人間の勝手な都合でしかない。正しくはないが、やっぱりやっただろう。

時々・・・、いや、物心ついた頃からしょっちゅう思う。

動物たちは・・・少なくとも私が出会った動物たちは、そして見聞きした彼ら彼女らは、いつも人間を許してくれる。時にとんでもないことをもしている私たちのことを。何故なのか?といつも疑問に思う。

何故に君はいつもそんな幸せそうなのか?

いつも感謝に堪えない。

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