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何も凄いことでなくとも良い

昨日居宅のケアマネさんたちと話をしていたら、「この仕事はストレスが溜まるから、逃がさないとダメね。」と仰っていた。

仕事のストレスが溜まると言っている時には両手を縦にして狭い幅を顔の前に作り、真っ直ぐ前方に動かしていた。そしてその両手が描く前方へ向かう線は先細りにますます狭くなって行く。
そして、逃がすという言葉を使う時には、両手を幅広く広げていた。

伝わる、伝わっているよと表現するために「なるほどー」と言いつつ、縦に頷いていた私。

そうそう、ケアマネさんの中にもストイックな人が多い。もちろん全員じゃない。ビックリするほどルーズで「ええ加減にせーよ!」と言いたくなる人も居るのだが。それはともかくストイックな人は成果もあげるのだが、長続きしている人は、上手に自分を仕事以外の方面に逃がしてあげられているのだと言う。

なので、どこに逃げてんの?と訊くわけだが、大先輩の方は8つの頃からやっているバイオリンを例に挙げて下さった。いやいや、ストイックでしょ、それも。
もうお一方はフラダンスだと。うーん、それも奥が深い。

それでもニュアンス的には、自分が好きなことをすれば良いという意味なのだろう。

そんなお二人に「施設に勤める人は私たちと違って職員同士の人間関係が大変だから、やっぱり逃がさないとダメですよ。」とアドバイスをいただいた。

それを聞いて、よし!逃がそう!と思ったのだが、私は何してるのかな?何で切り替えているのかな?と思うと人様に言えるような習い事はしていない。
料理したり、休みの日に動画見たり、Kちゃんと買い物へ行ったり。そんな地味なことで良いのだろうか?
と思いつつ、今日一日ダラダラと過ごし、明日のクリスマスチキンの材料を二人夕闇の中買い物へ行ったり。

どうやら、これで良いらしい。ただ、思うに、時々仕事中に遭遇する物凄く支離滅裂な人や腹黒い人の意地悪を思い出し、ムカムカしている時間も長い。私はどうにもこうにも自分のことは流せるのにKちゃんがやられると復讐してしまいたくなるらしい。

じゃあ、人を攻撃しないために考えないようにするべきだな!と一瞬思ったが、どうやらそれは無理らしい。
それ以上に楽しいことを考えたりやったりしよう・・・と思ったら、今日もいつもと同じ休日になってしまった。

これで良いのだろう。でも、逃げ過ぎた。戻って来れないかもと言うほどダラダラしたり散歩したり語り合ったり、動画観たり。

でも、大丈夫。そう言えば明日もお休みだった。

そうしていくら逃がしても自動装置でも着いているかのようにウィークデイには戻って来てそれなりに動いている。

どうやらうまく逃がしているらしい。

戻って来れない人というのは、多分、思うに、ちゃんと逃がしていない場合が多いのかも知れない。

家に居ても好きな人と過ごしても、職場に居る時に近い心理状態だと、疲れ切ったままで再スタートするはめになるのかも知れない。


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