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平穏無事

平穏無事。

特に何もなく、
穏やかで、
何も変わったこともなく安らかな状態。

普段生活をしていると、
あたりまえの日常に思ってしまうが、
何もないことが、
どれほど素晴らしいことか。

自分の大切な人が、
病気になったり、
介護が必要になったり、
平穏無事に気づく。

今の流行り病もそうだ。

考え方はその人にあるが、
心はどう感じているのだろうか。

私は、
平穏無事が好きだ。
まわりの人たちが、
何事もないように思っている。

誰かが入院することで、
まわりの家族の負担が多く、
先が見えずに、
気持ちが大変になる。
いつもの日常生活が送れなくなるのを、
たくさん見てきた。

自分自身もそうだ。
高校最後の受験は、
祖母が脳梗塞で入院した。
入院の付き添いが必要なため、
家族で役割を分担した。

付き添いで一晩病院に泊まって、
朝には、
看護学校の受験会場にいった。

その頃は、
合格したら寮に入ることが多かったが、
まわりの人たちは母親と一緒の中、
自分一人で準備をした。

高校を卒業して、
まだ親離れができていない中、
強制的に親離れをしたんだと思う。

何もわかってなかったから、
できたと思う。

父が認知症になったときも、
悲しんで父を介護するのではなく、
一緒にいられることを楽しんで、
過ごそうと妹たちと決めた。

人生は、
平穏無事ばかりではないけれど、
平穏無事を目指したいと願う。

最後まで読んでくれて、
ありがとう。

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