「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~(答申)(中教審第240号)
情報教育支援プラットフォーム ELDI(エルディ) 事務局員の寺西です。
令和4年12月19日、中教審から、「「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について~「新たな教師の学びの姿」の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~」の答申が永岡文科大臣に手交され、文部科学省のホームページにて公開されました。
答申は教育行政において最も大事なものの1つですので、とりわけELDIの活動に興味を持たれている、「情報」や「探究」で未来を切り拓こうとされているような先生方は、ぜひご覧ください。
筆者個人的には、本答申については、「概要」より「本文」をご覧いただいたほうがわかりやすいところもあるかと思っています。
以下、本答申に至るまでの流れをご紹介します。
令和3年1月26日に、学校関係者にはよく浸透している「令和の日本型学校教育」、いわゆる「令和答申」がなされました。
これを受け、令和3年3月12日に「令和の日本型学校教育」を担う教師の養成・採用・研修等の在り方についての「諮問」がなされました。
このような流れを受けて、今回の答申に至っているわけです。
そしてこの答申を受けた動きが既にあります。
それが「質の高い教師の確保のための教職の魅力向上に向けた環境の在り方等に関する調査研究会」の発足です。(令和4年12月20日)
「令和の日本型学校教育」を実現するには新たな教師の学びの姿が必要である。
その教師の学びを実現するには、教師の学びを支える環境が必要である。
・・・という文脈で議論が進んでいることをご紹介します。
そして、全体の議論の中で、「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」の中で示された「基本的には学校以外が担うべき業務」を、本来の形(=学校以外の業務とする)に近づけることが、新しい時代の子供の学びを支える教師の姿を作る、という意見が大変多いことをご紹介し、そのために社会全体で、子供に、教師に、学校に、温かい眼差しが必要であることを、個人的な思いとして記したいと思います。
※基本的には学校以外が担うべき業務、とされた例(答申より)
①登下校に関する対応
②放課後から夜間などにおける見回り、児童生徒が補導された時の対応
③学校徴収金の徴収・管理
④地域ボランティアとの連絡調整
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