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物理・数学講座

「覚えない」物理・数学。忘れても再現できる物理・数学。
どうせやるなら楽しく。

講座概要

  • 基本コース:週1時間、月4回、年44回まで(特別コースもあります。文中で説明します)

  • 料金:別途記載します

  • 教授内容:高校物理又は数学全般(大学入試レベル)、大学数学・経済学・統計学等の基礎

  • その他:時間外であっても遠隔で可能な範囲で質問にお答えします。

  • レッスン日、時間、回数、料金等は相談可能です。

  • 教材:お持ちの教科書があれば十分です(当方指定教材などは一切ありません。)。特殊な場合は別途相談。

  • 英語、ポルトガル語でもある程度対応可能です。

  • 講師:干場康行(ほしば やすゆき)

この講座で得られるもの

  • 目的に応じた物理・数学能力

  • 希望学科に入学可能な物理・数学技能、得点能力

  • 仕事で必要な数学技能

  • 物理・数学的な考え方や素養の獲得

はじめに

我々の仕事は 宇宙の法その「語り」に耳を傾けることにあります
その声は非常に小さいので 静かに耳を澄まさなければならない
自分自身が 法そのものとなるほど静かに
そこから聴こえた声を「数」という体系で表現する
その表現を 人々は 数学と呼ぶ
世界はなぜか美しく作られてある
その「声」が教えてくれるのは まだ見たことのない世界の姿
つまり数学は「世界への多様な観点」を教えてくれるのです

はじめアルゴリズム1 三原和人著 講談社 pp3-6

数学マンガ「はじめアルゴリズム」は、冒頭、主要キャラクターである数学者の、講演会での上記セリフから始まります。
非常に詩的な表現ですが、数学とは全くもってこういうものであると思います。
人類が何千年も積み重ねてきた、世界を知ろうとする営みの成果を、現代の我々は、ほぼ無料で享受することができるのです。ありがたい。
しかし一方、義務教育等で必須科目となっているのが幸か不幸か、これほどまでに「嫌い」「不得意」「なぜこんなことをしなければならないのか」と言われる分野もそうそうありません。本当はイイ奴なのに悲しい。

そして物理学とは、端的に言うと、「数学を道具として自然を記述する」学問です。
大学で宇宙物理学を修めたとはいえ劣等生であった私ですら、その美しさ、困難を伴う研鑽を積んだ上に見えてくる景色を見ることができるのは、人として産まれてきて最大の喜びの一つであると、ここに来て再認識しています。

高校生のレベルでは、そのとっかかりまでではありますが、それでも本質的には物理は物理、数学は数学、その美しさを垣間見るには充分な内容を学ぶことができます。
それも、(例外もあるでしょうが)衣食住も保証されてとにかく勉強さえしていれば誰にも怒られないという人類史上例がない特権階級「受験生」に属していれば、思う存分勉強できる環境が与えられるなんて、贅沢の極みですね。もっとも私自身も当時は全く気づきませんでしたが…

そんなこんなで、物理・数学への愛を語るのはこれくらいにして、具体的に、どういう方針で勉強するのかをお話します。

基本コース

教える、と言っても、物理・数学は高校レベルでは100年くらいは内容は変わっていません(「函数」が「関数」、「複素共軛」が「複素共役」みたいに用語が無意味に変えられたくらいでしょうか)。
そして、過去の経験と実績から、おおよそこの方針で良かろう、それ以外のやり方なら他の学習塾にお任せ、と考えています。

  1. 公式は暗記しない

  2. 公式の導出を徹底的に行う

  3. 教科書の例題・章末問題に絞って3回繰り返す

  4. その後、実際の過去問等で実地訓練をする

「公式は暗記しない」といっても、単純に暗記して当てはめて解けた気になることを戒めているだけで、実際は、公式の導出を徹底的に行えば自然と身につきますし、忘れたときもより基本に遡ればすぐに再現できるようになり、お得なことしかない、という意味です。
人間は忘れる生き物です。忘れることを前提に危機管理を行う方がより現実に即しています。
また、公式の導出そのものが大変良い計算問題でもあり、計算力の向上にも効果的。
何より、実際の試験問題では、公式当てはめで解けるのは、例えば大問のうちの小問(1)(2)(3)(4)のうちサービス・誘導問題である(1)(2)まで。思考力や対応力を測る入試問題で、最後まで暗記で解けるような問題を大学側が出す訳がありません。

教科書だけを徹底的にやるというのは、

  • 教科書には体系的に基本から応用までバランス良く問題が掲載されていること

  • 物理・数学なんてどの本も基本的に書いてあることは同じであること

  • 教科書を全部把握する前に他の問題集に手を出しても消化不良を起こし結局非効率的であること

などが理由です。さらに、無駄な出費を抑えるという意味もあります(「参考書を買っただけで勉強した気になる病」を防ぐ面も)。

その後は実地訓練。これも、過去問を繰り返し解くことで可能です。人間は不思議なもので、前回間違えたのと同じところを間違えるものです。それを少しずつ減らしていくことで力を磨き上げていくことができます。これは、他の学問やなんかでも同じことですね。

特別コース

特別コースというのは、例えば高校一年生の段階で数学1A2B3まで、自分のペースで一気に終わらせるコースです。
それも理由がありまして、例えば、将棋であれば藤井氏のように中学から日本最高レベルを目指しても賞賛されるのに、下手に学校教科である数学をどんどん先んじてマスターした場合、「お宅のお子さん勉強できて羨ましいわね」と妬みの対象になったり、学校でやることがなくなって周りとの軋轢が生じたり、ああめんどくさい。
私としては同じような芸事?なので、伸びる人はどんどん伸ばせばいい、そもそも数学的能力は世間知の獲得とは無関係な純粋学問であり、若ければ若いほど修得が早いと言われています。
他にも理由があります。

  • 全体系を一通り学び、振り返る方が、体系的な位置付けを把握しつつ学習できる

  • 例えば線形代数と幾何学のように、各分野が密接に繋がっているため、それらの相互関係を意識しながら学ぶことが有益である

単なるエリートコースに見えるかも知れませんが、なんとなく違いは感じていただけたでしょうか。
お問合せ、ご相談お待ちしております。

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