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90年代サスペンスの名作『エグゼクティブ・デシジョン』 2022年4月7日(木)

Netflixに『エグゼクティブ・デシジョン』が配信されていたので、めちゃくちゃ久しぶりに観ることにした。
この映画、個人的には名作、傑作なのだけど、あまり世に知られていないような…。

強力な神経ガスを持ったテロリスト集団にハイジャックされたジャンボ機内に潜入し、乗客の生命とワシントンDC壊滅の危機を回避すべく奮戦する男たちの活躍を描いた航空パニック・アクション。(映画.comより)

(以下、ネタバレあり)

まず、テロリストにハイジャックされた飛行機が舞台となるとだいたいは偶然主人公がその飛行機に乗り合わせているというのがありがちな設定だけど、この映画では特殊部隊がドッキングできる飛行機でジャンボ機に潜入するというがユニークだ。

また、特殊部隊を率いる中佐であるスティーブン・セガールがその潜入の途中で居なくなってしまうという展開にも驚かされる。
セガールは基本的に主役しかしない俳優だけど、見せ場もないままに(おそらく)死んでいくのだ。

このような変則的な設定がある映画だけど、機内に潜入してからサスペンスが連続する。

・部隊のリーダーが不在
・神経ガス爆弾の仕掛けを解除しないといけないが、爆弾処理係が潜入時のトラブルで身体が動けない
・乗客の中に爆弾のスイッチを持ったテロリストが紛れ込んでおり、探し出さないといけない
・特殊部隊がジャンボ機に潜入したかどうか作戦本部はわからず、アメリカ領空にジャンボ機が入るとアメリカ政府は乗客もろとも爆撃しようとしている

こんな状況で特殊部隊と一緒にジャンボ機に潜入した情報分析官であるカートラッセルは知恵を使ってテロリストに立ち向かう。

こりゃ、面白いでしょう。

アクションはラスト近くまでほぼ無いのだけど、緊張感は常に持続しており、最後の最後まで手に汗握る展開が続く。
クライム・サスペンスとしては『ダイ・ハード』や『スピード』と並ぶ傑作と認定しても良いのではないかと思う。

爆弾処理係としてジョー・モートンが出演しているのだけど、この人『ターミネーター2』、『スピード』にも出ていて、90年代のエンタメ名作の出演率が高い。
今作も首から上だけしか動けないという設定で熱演している。