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映画『さがす』を観た 2022年2月4日(金)

話題の日本映画『さがす』をテアトル梅田で観てきた。
年間ベスト級の傑作とつぶやくのも目にしていたため、それなりに期待して観に行った。

大阪の下町に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と言う智の言葉を、楓はいつもの冗談だと聞き流していた。しかし、その翌朝、智が忽然と姿を消す。警察からも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にされない中、必死に父親の行方を捜す楓。やがて、とある日雇い現場の作業員に父の名前を見つけた楓だったが、その人物は父とは違う、まったく知らない若い男だった。失意に沈む中、無造作に貼りだされていた連続殺人犯の指名手配チラシが目に入った楓。そこには、日雇い現場で出会った、あの若い男の顔があった。(映画.comより)

思っていた内容からどんどん離れていく内容で、練り込まれた脚本には唸らされた。
『岬の兄妹』は未見。片山慎三監督はポン・ジュノの助監督を務めた経歴もあると観てから知ったのだが、たしかに韓国ノワールなタッチで大阪・西成の街が見事に描かれていた。

メインの役者である、佐藤二朗、清水尋也、伊東蒼はとても良かったし、ムクドリ役の森田望智もきちんと爪痕を残す演技をしていた。
特に多目的トイレでの佐藤二朗と森田望智のシーンは印象に残った。
佐藤二朗のイメージが少しだけ変わった。

ただ、やはり全体的にこの映画に乗れなかった自分がいて、まあ、基本いわゆる”胸糞”映画ではあるのだけど、ちょっと合わなかった感じ。
そこはうまく言葉に出来なくてもどかしいけど。

清水尋也の初登場シーン、ホームランバーやピンポン球の使い方、時系列の編集など、見どころは多い。
もしかしたら、もう一度観たら印象がガラッと変わるのかもしれないとも思う。

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