ライアン・レイノルズ主演『アダム&アダム』 2022年3月14日(日)
Netflixでライアン・レイノルズ主演『アダム&アダム』を観た。
監督は同じライアン・レイノルズが出演した『フリー・ガイ』のショーン・レヴィ。Netflixオリジナル配信の映画である。
科学技術が発達した2050年。戦闘機パイロットのアダム・リードは、あることをきっかけに、「タイムトラベル技術の発明を阻止し、未来の世界を救う」というミッションに挑むことになる。全ての鍵を握る2018年の世界に向かうアダムだったが、アクシデントに見舞われ、到着したのは2022年の世界だった。そこでアダムは、いじめられっ子だが生意気盛りだった12歳の自分に出会う。大人と少年の2人のアダムは、かみ合わないながらも時空を超えた冒険を繰り広げ、その中で次第に絆を育んでいく。アダムの父役でマーク・ラファロ、アダムの妻役でゾーイ・サルダナが共演。Netflixで2022年3月11日から配信。(映画.comより)
とても楽しいタイムトラベル映画。
と言ってもタイムトラベルの部分はほとんど適当で、ライアン・レイノルズ扮する中年アダム・リードの遅い通過儀礼として、幼い頃に亡くなった父親との邂逅にフォーカスされており、そのことがこの映画の良さとして成功していると感じた。
12歳のアダムとの掛け合いは楽しく、さらに後半父親役のマーク・ラファロが登場してからはさらに楽しさが加速する。
ゾーイ・サルダナも登場し、さながらマーベル映画のようでもある。
12歳のアダムはライアン・レイノルズに負けておらず、二人のバディ感はずっと観ていられる。
こまっしゃくれて拗れた感じが最高で、名演だと思う。
母親も夫の喪失からなかなか抜け出せないことが描かれており、バーでライアン・レイノルズとする会話はグッと来るものがあった。
適度に軽く、適度に泣ける映画で休みの日に観る配信映画としてはバランスが最高で、数々のSF映画からのオマージュも溢れている一本。
劇場公開されない作品が多くなっていることは残念に思うことがあるけれど、作品の内容や質にもよるのだろう。
今作のような配信オンリーの作品が増えることは決して悪いことではないと思う。