海と生きるジュエリー
こんにちは!
食をこよなく愛するヴィーガンサポーター、カリフォルニア在住Meiです。
現在は、メキシコでノマド生活をしています。
とある日曜日、メキシコのLa Paz(スペイン語で平和の意味)という街にある、ローカルマーケットの一角でイヤリングやブレスレットなどを売っているお店を見つけました。
そこで売られているジュエリーには、全て半透明の石が使われていました。
馴染みのないデザインのジュエリーに心惹かれて見つめている私に、店員さんが話しかけてくれました。
「これはね、全部”シーグラス”なの。」
1.そもそも”シーグラス”とは?
初めて聞く言葉に、私の頭の中は「???」
店員のアンドレアさんの説明によると、
シーグラス(英: sea glass)もしくはビーチグラス(英: beach glass)は、海などに捨てられたガラス瓶が流される間に岩などにぶつかり割れたり、波に揉まれて角がとれたりした小さい塊のもの。透明だったガラスも、海水に流されることで曇りガラスのような風合いになる。
そうです。ちなみに、シーグラスの色はガラス瓶と同様に
茶色、透明、灰色、緑、水色、青色など様々。
ちなみに中でも青色はとても珍しいそうで、確かにディスプレイされている中でも一際目立っていました。
他にも、興味深いものが売られているお店が多かったのですが、どうしてもここのお店が気になって、「色んな服に合わせやすいよ!」というアドバイスをもらった、透明のシーグラスのイヤリングを約800円で購入しました。
2.偶然の連続!
購入したイヤリングを、手作りの封筒に入れてくれたアンドレアさん。
その封筒をよくよく見ると…なんと浮世絵?!
メキシコのマーケットで、まさか浮世絵を発見すると思っていなかったので、驚いて封筒を凝視していると…
「数年前に日本に行ったときに、もらった紙で作ったの。捨てるのは、もったいないから封筒はそういう思い出の紙で作るのよ。日本はホスピタリティがこれまで行ったどこの国よりも素晴らしくて、美しい自然にも、もてなしの心にも感動したわ!」
と教えてくれた、アンドレアさん。私は日本出身だと伝えると、とっても嬉しそうに、
「メキシコからはとっても遠かったけれど、いつかまた訪れたいわ~!」
と言っていました。
そこで今まで横で会話を聞いていた夫が、突然アンドレアさんに向かって
「もしかしてドイツの方ですか?」
と聞きました。
私はてっきり、彼女の英語のアクセントからイギリスの方かな?と思っていましたが、
「そうよ。もしかして、あなたも…??」
え!?まさかのドイツの方!(あとから聞くと、ドイツ人の夫は彼女のイントネーションで、もしかして?と思ったそうです。)
そこからはドイツ人同士で、ドイツの会話も楽しんでいました。(ドイツ語もスペイン語も英語も流暢に話せるアンドレアさん、尊敬です!)
その後、彼女も長年教育に携わっていること、留学生として80年代にメキシコに来たこと、ご主人は海洋生物学者で、これまで色んな国に住んだこと、家族4人でよく海に行くことなどを話してくれました。
3.シーグラスのジュエリーを作るきっかけ
その家族で過ごす海の時間が、このジュエリーを作るきっかけとなったそうです。
あまりに海に捨てられているゴミが多く、なんとかしたいと思ったアンドレアさん家族は、海を楽しんだ後に毎回海岸のゴミ拾いをするようになったそうです。
そこで見つかる美しいシーグラス。もちろん、ごみを捨てることはよくないけれど、この綺麗なガラス片を使って何か作れないか?
そう考えたアンドレアさんと、デザイナーでもある娘さん二人でアイディアを出し合って、シーグラスを活かしたアクセサリーを全て手作りで作り始めたそうです。(なんて素敵な家族!)
ちなみに、私が購入したイヤリングの中心部分にある黄色いもの(↓写真参照)は、メキシコのお豆だそうです。(4回くらい名前を聞いたのですが、発音が難しすぎて忘れてしまいました…涙)
※後日、ビーチで撮った写真(この世でたった一つのシーグラスがどんな海を流れてやってきたのが考えるだけでワクワク!)
海を守る行動から生まれた、このシーグラスジュエリー。作品がどうやって作られたかという背景を知ると、さらに愛着が湧いてきます。
このような素敵な作品を今すぐに自分で作ることは難しくても、食べものと同じように自分が口にするものや購入するものが、どんな想いで作られたか知る事はすごく大事だなと改めて思いました。(もちろん、将来的には海に捨てられるゴミも海岸で見つかるシーグラスもゼロになるのが1番ですよね。)
イヤリングを付けるたびに、作り手の想いを思い出して
「海と生きている!私も環境を守るために、何かできることから始めよう!」
という気持ちになるので、本当に出会えてよかったです。
今回はマーケットで偶然出会ったアンドレアさん親子から話を聞いて、とても感銘を受けたので、是非この話をnoteの記事にしたいと思って書きました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。今日も素敵な一日をお過ごしください。
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