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😾星空を見上げたくなるカレンダー 2022.08 黒い門番/満月直後の流星群☆彡

季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆

今回は、2022年8月版
早い梅雨明けで始まった今年の夏も、いよいよ暑さのピーク。
いつも以上に長かった夏に、そろそろバテて来てしまう時期ですが、それでも夜の時間帯には、ふと涼しさを感じる機会が少しずつ増えてくるはず。
そんなときこそ、星見や月見で夕涼みが最高です☆

🔷8月の写真「 黒い門番 」

[撮影地:南アルプス市]

「おい 待て、よそ者!」

のんびりと田舎の道を歩いていたら、背後から突然するどい声に呼び止められた。

「オマエ、何しに きた?」

塀の上から睨みをきかせていたのは、この集落を守る門番のクロネコだった。

あっ、いや とくに何をしに というわけではなく、、

「用がないんだったら さっさと帰りな」

こちらの言葉をさえぎるように言葉を放つと、あとは引き続き、きびしい目つきでこちらを睨んでいた。



・・・と、そんなやり取りを実際にしたわけじゃないけれど、クロネコと向かい合って、ちょっとした緊張感が走ったのは事実。

自然体の集落を、ただマイペースで散策するのではなく、ここに暮らすクロネコの目線を通じてみたらどんな地域なのか、そんなことにふと思いを巡らせるきっかけとなった、そんな出来事でした。


🌠 星空の見どころ

●[8月4日]伝統的七夕

月の満ち欠けをもとに一ヶ月を定めていた、いわゆる旧暦。 
その旧暦の日付で7月7日となる日のことを、伝統的七夕 といいます。

旧暦(太陰太陽暦)は、いまはもう正式な暦ではないので、国立天文台があくまでも参考として示す、という形をとっています。旧暦七夕、という名称があまり好んで使われていないのも、旧暦 自体が厳密には存在していない(定義されていない)ため、です。

「旧暦」について

ちなみに、お盆の日付は旧暦では7月15日。
これはつまり、七夕は、お盆の8日前の行事、ということですね。

なので、じつは

本来(旧暦)の七夕は、
梅雨が終わったあとの行事だった

これなら、織姫・彦星とか天の川とか…七夕伝説のお話に、やたら星が関連してきていることも、なんだか納得がいきますよね。

というか、いまのカレンダーで梅雨の真っ只中に七夕(7月7日)を迎えてしまうことが、なんだか不本意(?)で悔しい😥

そんなこんなで、星空に思いを馳せる行事としての七夕は、現在のカレンダーではなくやはり旧暦の7月7日のほうがふさわしい、と思うのです。



●[8月13日]ペルセウス座流星群が極大

条件は最悪!? と言われがちな今年のペルセ群ですが、それでもやっぱり流れ星を楽しむには、とっておきのチャンスです。

今年2022年のペルセウス座流星群のピークは、8月13日の午前10時ころ。
なので、流れ星を見る好機となるのは・・・

  • 8月12日~13日の夜

  • 8月13日~14日の夜

の二晩となりますね。

気になる月周りは・・・、なんと8月12日が満月の日。
今回のペルセ群は月明かりが眩しい中でピークを迎える事となってしまうので、肉眼で流れ星を見るには、たしかに良い条件じゃありません。😭


それでも、やっぱりペルセウス座流星群は、とっておきのチャンスだと、改めて主張したい! なぜなら・・・

  • 3大流星群と呼ばれるもののうち唯一、寒さの心配がないシーズンに起こる。(あと2つは、1月のしぶんぎ座流星群と12月のふたご座流星群)

  • ペルセウス座流星群では、月明かりにも負けないほど明るい火球クラスの流れ星も、少なくない。

そして、工夫のポイントとしては

  • 月明かりを隠すように工夫すれば、だいぶマシになる。


8月は、そもそもペルセ群に限らず流れ星が多い時期です。

天気がいい夜には、夕涼みも兼ねて、ぜひ夜空を眺めてみましょう。
どこに出てくるか分からない流れ星を待つ、というのは、星や星座を巡る星空観察とはまた違った、ドキドキ&ワクワクな楽しみがありますよ。

「どうか、たくさんの流れ星🌠を見られますように!」 

この願い、ぜひ流れ星に、この願いを掛けたいものです😁


●[8月15日] 土星が衝

地球から見て、惑星が太陽とちょうど反対側に来ることを、衝(衝)と言います。

太陽 - 地球 ー 惑星

月でいうと、満月のときの位置関係、ですね。

このとき惑星は、見ごろの時期を迎えた、とも言えます。
なぜかというと…

  1. 太陽が沈む頃に空に昇り、翌朝の日の出の頃に沈む。つまり、ほぼ一晩中見える

  2. ちょうど満月のときの月のように、惑星が太陽の光を受けて明るくなっている面を、真正面から見ることになり、最も明るい状態となる。

衝を迎えたあとも、しばらくは明るくて長い時間観察できる時期が続きます。
しかも、徐々に早く昇ってくるので、観察のしやすい時間帯に夜空の高くで輝いている姿を、より見つけやすくなる、といっても良いかもしれません。

真夏を過ぎて、夕涼みに最高な季節をこれから迎えます。

定番のお月見だけでなく、今年の夏~秋は、ぜひ惑星にも注目してみましょう☆

🔵関連リンク

◎星空のみどころ情報[不定期配信]

https://note.com/planetarian_t/m/mfde300317f28



◎2022年1月~12月<1年分まとめて>

https://note.com/planetarian_t/n/nd0f7097d81b7

◎写真抜粋

https://note.com/planetarian_t/n/na8390b806a8c


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