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🐠星空を見上げたくなるカレンダー 2022.07 水面/スーパームーン

季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆

今回は、2022年7月版
梅雨が終わると、猛暑の夏。
屋外に出るのも辛い季節になるけれど、水辺の景色はちょっと涼しげてホッとできますね。
梅雨時よりは星空を楽しむチャンスが増えそうな今月は、いわゆるスーパームーンの日がやってきます。そして、熱心な星見屋たちの注目を集めそうな火星食も。

🔷7月の写真「水面(みなも)」

[撮影地:南アルプス市]

穏やかに晴れた日。
とある公園の一角にある池では、静かにゆれる水面が、何ともふしぎな模様を作り出していた。

まるで、油絵の筆跡が水の表面に残されたかのような。
しかしその筆跡はゆらゆら揺れ続けて、なんとも掴みどころがない。
数学的であり、アート的でもある、どこか現実離れをした不思議な雰囲気。

その揺れ続ける水面の筆跡にしばし目を奪われていたら、ふとその模様の向こう側で、動いているものが居たことに気づいた。


🌠 星空の見どころ

●[7月14日]スーパームーン

正式な天文用語じゃないので、「いわゆる」と枕詞をつけて呼ばなければならない点、ちょっと気を使いますが、ともかく、一年で最も大きな満月、いわゆるスーパームーンが見られる日がやってきます。

スーパームーンは、学術用語でないというだけでなく、定義も何通りか提案されている点にも注意したほうが良さそうです。
今回は、あまり細かな点は気にせず、一年でいちばん大きく明るい満月が見られる日、というくらいのニュアンスで受け止めていただければ。😉

ただし、今回のスーパームーンの瞬間は、7月14日の未明(3時38分)。
なので、極端な夜更かしや早起きをしないのなら、、14日の晩よりも13日の晩に見る月のほうがスーパームーンに近い状態だといえますね。

スーパームーンの写真を撮ろう!

でっかい満月が見られるのなら、そのでっかさを強調した写真を撮ってみたいものですよね。

Cleveland Supermoon (Wikimedia Commonsより)

月の大きさを強調した写真を撮るには、シンプルに以下の2つのポイントを押さえておけば大丈夫。

  1. 月が低いうちに、地上の遠い景色と一緒に映す

  2. できるだけ望遠(高倍率)のレンズで撮る

ただし、実際に狙いどおりの写真を撮るためには、上記以外にも

  • 月が昇る方角に視界が開けており、

  • ちょうどよい遠景の被写体(山とかビルとか)があって、

  • 月の出の瞬間に、その方向の空が晴れている

といった、ロケーションや天気の条件も揃わなければなりません。

事前準備や調査で備えるべきことを備え、あとの諸条件に恵まれることを祈りましょう。

●[7月21日~22日]火星食

火星が月によって隠される現象を、火星食と呼びます。
日食や月食のようなダイナミックな変化ではありませんが、望遠鏡や双眼鏡がある人は、注目してみると面白いかも。

今回の火星食、見るポイントは、火星の出現の瞬間。
甲府市では、

7月22日 0時15分54秒~0時16分16秒

にかけて、月の影の部分から、ひょっこりと火星が出てきます。

※ 各地の正確な予報は、惑星食各地予報 のサイト にて 調べることができます。

2022年7月22日0時16分頃の火星の出現の様子(シミュレーション)

火星は、0.3等級とかなり明るく見えていますので、注意深く観察していれば、肉眼でももちろん余裕で見ることができます。

ただ、月の影から徐々に出てくる様子などは、やはり少しでも拡大して見ることができたほうが、実感しやすくなりますね。

🔵関連リンク

◎星空のみどころ情報[不定期配信]

https://note.com/planetarian_t/m/mfde300317f28



◎2022年1月~12月<1年分まとめて>

https://note.com/planetarian_t/n/nd0f7097d81b7

◎写真抜粋

https://note.com/planetarian_t/n/na8390b806a8c


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