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NAOMARIA様単独インタビュー

第33回

NFTを始めてみたいなと思われる方は、まずこちらをご覧ください。

私のnote記事ではアートに携わってこられた方にインタビューしています。
今回は、NFTデビューされた時にTwitterにてちょっとNFTに懐疑的なツイートをされていた印象があった方にインタビューを試みました。

NFTって興味があるけれど、何だろうわからないな、怖いなと思ってなかなか始められないという方もおられると思いますが、その方々にも今回のインタビューではちょっとした回答を得られるかもしれないです。

今回のインタビューはɴᴀᴏᴍᴀʀɪᴀさん(@naomaria_JPN)です。

https://nft.hexanft.com/users/dgtdMWPOoW8wRl

70年代ロックと着物をこよなく愛するNAOMARIAさんはNFTに対してどのような印象を抱かれているのでしょうか。以前からずっと心の移り変わりがあり、今も同様にお考えになっているところがありそうです。

ではどうぞ


構:こんにちは。本日はお時間をいただきましてありがとうございました。

NAOMARIA(以下:N):こんにちは、普段Twitterでやり取りしているので初めてという感じでもないですね、変な感じです。いつかはインタビュー受けてみたいなと思ってましたがこんなに早くされるとは思ってみませんでした。

構:ずっと以前からインタビューさせていただきたいと思っていましたよ。NFTをやってみてどうでしたか?

N:もともとNFTは実際に制作しているアート作品の鑑定書的なものと考えていました。始めてみると、思っていたのとは違っていて、作品自体を出品するものだと気付きました。

リアルアートでは鑑定書付けるのですが、それだけでは不安なので、もし電子的なもので証明することができたりしたらいいなと思いました。

そのうちの一つにアートで特許を取得するというのがあるのですが、実際、特許取得は難しいです。類似作品だと特許侵害で提訴すること自体も難しいです。

特許を取るのに文中で作り方を開示することになるのでそういったことはしたくないと思いました。今のところ作った時点で著作権が発生するのでそこで対応していこうかと思っています。

海外ではマーケット上で勝手にコピーされて勝手に売り出されていたりします。問題にはなっていますが、結局いたちごっこです。

構:NFTはそういった意味で出品した作品について唯一性を証明できるようになっていますので、有用であると考えています。

mintした時点で、また取引が成立した時点でブロックチェーンというものに書き込まれ、追跡が可能になります。
偽物についてもそれが偽物であると調べることができます。

どういったきっかけでNFTを始めてみましたか?

N:もともと去年からずっと気にはなっていましたが、調べてもOpenSeaの話ばかりで。難しい印象で結局手付かずでした。地元が一緒の榊原伸予さん(@Nobuyo_Art)が始めていたのをみて、話をお伺いしました。

実際にやっている人の感想を直接聞いたことでNFTに対してのハードルが下がり、以前から興味があったので榊原さんから話を聞いた1週間後にはデビューしていました。

ただ、予想をはるかに下回るの価格設定にびっくりというか絶句しました。あれだけ作品に思いを込めて時間も掛けて制作しているのにあの値段設定はなんだと。

オリジナルアートとNFTは違うものと考えないと飲み込めませんでした。オリジナルをそのまま出せなかったですね。

オリジナルのアートの写真撮影して、そこからデジタル処理をしてイラスト風NFTにしています。今は別のものと割り切って制作しています。

リアルアートとNFTの違い

以前からその作業はしていたので参入はしやすかったです。オリジナルは売れて手元にないけれど、写真に撮っているのでNFTとして残すことができました。

構:どういった感じで作品を制作してこられましたか?NAOMARIAさんのプロフィールを見ているとすごい勢いで夢が実現していっているように見えるのですが。

N:私はもともと絵は描けません。
以前から漫画などは落書き程度に書いていたりしていましたが。
2008年ごろからプリザーブドフラワーというものを制作しだして、その講師をしていました。

あの時はプリザーブドフラワーはとても流行っていたのですが、似たようなものが多かったので特徴を出せればとちりめん(細やかな「しぼ」をもつ優しい絹織物)を使用して作品を作りました。

その後、2013年に着物のリサイクル売り場で着物の青地にあかね色模様の端切れ(はぎれ)に一目ぼれして着物を使うアートを制作することに決めました。たくさん着物を収集しています。

着物の収集

その後2015年に愛知県と千葉県でグループ展があり出展しました。おかげさまでいくつか作品が売れました。

ずっと個展がしたいなと思っていまして、2016年に初めてやるなら東京で個展したいと、作品を持っていきました。ですが目指した展示会場は直接お知り合いの作家さんのみ承諾という場所のため、展示することができないと伝えられました。

その後、仲介者様と会場との深い信頼関係のおかげで、奇跡的に会場関係者様から展示をご快諾いただきました。念願の東京で個展を開くことができて、盛況でした。

東京の個展、大盛況!

地元でやらなかったのはとにかく実績を作るのが一番先と思いました。実績を作るならまず東京でと考えました。

東京の個展にいらしたお客様や地元の知り合いの作家さんに有名な美術館である久保田一竹美術館での展示をしてはいかがとのご紹介をいただきまして、間を置かず問い合わせしてみたら運よく展示することができました(2017年)。

構:久保田一竹美術館は誰でも展示できる美術館ではないですよね。その作家さんによっぽど見込みがあると思っていただけたんでしょうね。

 N:ありがたいことです。その後、豊橋市美術博物館または有形文化財商家駒屋という地元でも大きいところでしかやりたくないとアピールしていたら展示会を催すことができました。

さらにここまで来たら海外でも実績を作りたいとコミュニケーションは苦手ですが2018年にJCATに連絡を取りエントリーし、審査を受けて合格もらい、NYで展示会ができる道筋を付けました。

JCATからNYでグループ展が催されるとお知らせがありました。私としては個展を開きたかったのですが、海外の状況を知るためにもそれもいいかと思い参加することにします。

さらに別にNYで個展しませんかと連絡がありました。念願の個展です。グループ展もありますが、そちらにも参加してみたい!という気持ちになります。

ですが、その週にライブに行く予定がありました。ライブと個展、どちらにするか悩みました。

構:悩むんですか?!そんなにライブは大事な出来事だったんですね。

N:そうなんです。でもさすがにNYでの個展はこれを逃したらもうないと思い、ライブは泣く泣く諦めました。

どちらかを迷うなんて、基準が人とはちょっと違うのかもしれないですね。

構:けれどとんでもないスピードで駆け上がっていっているように見えますね。ただ、ずっと悩んでたら海外にまでいけるこんなことは実現しなかったですよね。

N:そうですね。どれか一つでも決められなかったり、やめていたら実現していませんでした。決断してすぐ動いたからこそ結果が伴ったと思っています。

コロナも関係しているかもしれないですが、私が実現させた2018年のNY個展以降、次開催されるのが今年ですから、決断して本当によかったと思っています。

NY個展、大大盛況!

構:今年NY個展といえば榊原さんが個展されるというアレですね(2022年8月予定)。4年か!そんなに期間が空いてしまっていたということですね。素晴らしい決断だったと思います。

N:どんなことにも、まずはアプローチしてみるというのが大事と思います。

NYの展示会は契約してから3か月しかありませんでした。3か月後に現地個展、とんでもないスピードで駆け抜けています。もう少し時間があればもっといい作品ができたんじゃないかな。けれど実績としては十分です。全く休まず自分のことながら、よく頑張ったと思います。

構:意欲的に階段を昇って行ったんですね。どういった言葉を掛けられましたか?

N:海外で聞かれたのですが、なにからインスピーレーションを得ましたか?と聞かれました。私としては内から勝手に見えてきたものであって外的にインスピレーションを得たわけではないのです。

海外の方でも理解できない不思議な顔をされてしまいました。

アートは一般的にメッセージを込める、私にはそれがないときがあり、湧いてきた感情を吐き出す、そういったものが多くなりますので評価は分かれるかもしれないですね。

社会的なメッセージより、自分のことを大事にしたいと思っています。例えば、ある問題に対して憤るそれを作品にするのはありなんだけれど作品に投影すると疲れちゃう。

うろこの作品やふわふわした作品があるのですが、うろこやふわふわの一つ一つは「過去」の自分がどういった感情を抱いてきたかという心情の一片ずつ。それを集めて一つの作品にしています。

出来上がった作品は抱いた心情の積み重ねで「今」の自分を表しています。うろこたちは全部同じように見えるかもしれないけれどそれぞれ違います。集まったものが美しいとみるか醜いとみるかはその人次第ではありますね。

小さいものの集まりにはこだわっています。その組み合わせによって見え方が違ってきます。これまでずっと傷ついてきたからそういったものに気づくのかな。

構:NAOMARIAさんからお迎えさせていただいた作品があるのですが、moonという作品をみて私自身が落ち着きました。そのときの自分自身の心情を映したのかなと思いました。

N:その作品は神聖、落ち着いた穏やかな感情を表しました。色のイメージが湧いてきたんです。私は色の表現が得意です。色で音楽を感じたりもします。

構:ツイートに”色の魔術師”と表現されていましたね。

N:複数の人から言われたのでそうなんだと思っています。私から言い出したわけではないんですよ。人から色が特徴的とおっしゃっていただけます。

構:話は戻りますが、NYにまで進出して、次はどうなりましたか?

N:アーティスト活動を始めたのが遅かったので、東京の個展からとにかく実績を作っていこうと駆け抜けてきました。

NY個展が終了してから、なんだか実績作りというものが自分自身の中でなにか本質と違う。何のために作品を作るかがわからなくなってしまいました。おそらく私自身がしたいことを達してしまったからかもしれないのですが、そこからなんにも作れなくなってしまいました。

精神的にも身体的にも作れなくなってしまいました。手がしびれたりして。

これで一生を奪われたように感覚に陥ってしまいました。ここからなんにもできなくなってしまいました…。



ずっと何もできず2021年春かな。

自己表現を作品でする。生きるために作品を作るという私なりの答えがでました。

死ぬまで純粋に作品を作り続けたい。それまで思っていた、超有名になりたいということより、最後まで純粋に作品を作って生きたい。
作りながらパタッといきたい。そんな感じです。

大好きな作家さんに松井守男さんという方がおられます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%BA%95%E5%AE%88%E7%94%B7

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今年の5/30アトリエで亡くなられました。製作中ということです。私にとっては最高の人生のまっとうの仕方だと思っています。プロジェクトも進行中だったとのことです。

初期の実績作りのときは有名になりたい、認められたいという気持ちがとても強かったです。幼少期にいじめに遭い、少数派の考え方を否定され続けてきた人生をどうにかして認められたい、自信を持ちたいという気持ちです。

休憩期間を得て、考え方が変わりました。

ただ気の向くままに作品を作っていっても作品は売れないし、生活もしないといけないので悩んではいますが、バランスを取りながら、そのためのプロモーションなど買ってもらえる努力をしたいと思っています。

アピールは変わらず得意ではないので、フリーランスの方の広報をつけました。新聞社やテレビ局にアピールしています。

レコード会社などにもアピールしていますよ。音楽が好きなので。

構:【勝手にジャケ写!100チャレンジ】というYoutubeもありますね!CDなどのジャケット写真も狙っているんですか?Youtube上手に利用されていますね。

https://www.youtube.com/shorts/oRr9mlmQs-U

勝手にジャケ写!100チャレンジ

N:ちょっと止まっていますけれどね。
音楽が好きなんですよ!

構:Twitterで見ましたよ。
有名なA.S.のS.T.さん(世界的に有名な方です!)のライブで作品を飾ってもらえたんですよね。びっくりしました。

N:P.M.(こちらもとにかく有名です!)のサポートメンバーの方と仲がいい友達(Aさん)がいて、

構:なんという友達!

N:その友達がリリックビデオ(歌詞を軸に構成されたミュージックビデオ)をS.T.(何回も書きますがめちゃくちゃ有名な方です!)さんに送ろうとなって頑張って作ってみたんですが、困難すぎてとん挫してしまって。

ファンを集めてドリームキャッチャーを作って送ろうとなりました。その枠組みを作りました。Aさんにファンの方をまとめてもらいました。何とかして本人に渡してライブで飾ってもらいました!

zepp大阪や日本武道館で飾ってもらいました。もう鳥肌ものです。アメリカに帰ってから、全米ツアーもしていたのですが、そこでも飾ってくれていたのです。アメリカでも飾ってくれてると大騒ぎになりました。

これから仕事として音楽に関われたら最高だなーと。それが夢のようなものですね。

構:すごいですね!この話からもNAOMARIAさんには始めてみる大切さを知らせてくださりますね。

N:飛び込む前は勇気がいりますが、怖さを感じる前に一歩踏み出してみればいいかなと思います。怖さを感じる前に実現できてしまうものです。

構:まずは飛び込んでみたというのはNAOMARIAさんの重要なところを占めているんですね。

N:動かなければ始まらない。動かずに他の誰かがやってくれるものではありません。

したいといっていることに対して動かないのは本気ではないのかなと思います。本気でNYで展示をしたいから、私自身苦手としている人付き合いもできました。

JCATに所属しないといけないのも大変だなと思ったのですが、やっぱりやりたい方向に気が向きました。失敗したらそれはそれでいいと思います。そのほうが諦めもつく。

私、執着しないのでそこに居続けることにちょっとした抵抗があります。やってみて楽しかったら居続けることができる。

申し訳ない話なのですが、JCATのことははっきりわかってない。NFTのこともあまりわかってないんです。

とりあえずやってみるのが信条なので追々わかってくるかな?

構:NAOMARIAさんがずっと制作活動をしてきてクリエイターさんにお伝えしたいなということはありますか?

N:制作し続けていると必ず悩みが発生します。どんな方向に行っても必ず付いて回ることだと思っています。 まずは悩みについて知ることが大切だと思います。

なんで苦しいのかを考え、ちゃんと知ること。

悩みの種類がはっきりすることによってどのように対応すればいいかが変わってきます。そこで次に進む道筋をつけることができると思います。 どこまで行っても悩みは尽きないもの。人生と同じで全てが自分の思い通りに行くものではないと思っています。

構:悩みを認識することでいい作品生み出されるものですか?

N:作品を生み出すことに関しては実感はないですよ。
悩みながら作品はできないですから。

作品を制作するときはゾーンに入って作っているような感じですね。

最近言われたのですが、作品のテイスト変わったねって言われました。自分の中に変化があったようです。余計なことを考える暇がなくなってきています。アイデアが尽きないですね。

最近の作品です

構:Futuremanさん(@Futureman_3)もアイデアが尽きないとおっしゃってました。自分自身を見つめ続けていると湧き上がってくるアイデアがあるようですね。

N:Futuremanさんのお話しでもありましたが、自分に問いかけていくことが多いかもしれません。自分自身深く問いかけるとアイデアが湧き上がってきます。最近は無意識的にやってしまえるようになりました。

N:構想中さんの、文章を書ける、コミュニケーションできるというのは私からしたら素晴らしいことですよ。

構:急にほめていただいてびっくりしました。ありがとうございます。私が持っていない能力を持っている方は、私からしたらみんな尊敬する人ですよ。

私は文章を書いてみることはできますが、そこに絵を描こうとしたらぱったり止まってしまいます。だから、クリエイターさんは皆さん素晴らしいと思っています。

そうやってお互いに何かいいところを見つけて自分自身が持っていないスキルに尊敬の念を持つというのは究極的には世界平和につながるのになと思ってなりません。

N:ほんとそうですよね。
世界平和をうろこという作品に込めているのもそういうことです。できれば争いは起きてほしくないです。想像力を高めれば相手のことを考えることができていい方向に行くと思います。相手を思いやった発言ができます。

つい最近海外の公募展のエントリーがあったのですが、そういう思いを書きなぐってきました(笑)

ずっと自分が傷ついてきたのでそういう人を一人でも減らせたらいいなと思います。そういう経験がなければ、もしかしたらエゴだけになっていたかもしれないです。

構:大変な思いをされてはきましたが、なんとかいい方向につなげることができたのでしたら少しは報われそうですね。いじめはどうやっても正当化されるものではありませんが。

2021年までによくなかった体調は今は戻してきていますか?

N:体調は戻りつつあるのかなと思います。
もうあんまり若くはないので(笑)持続可能な体作りを考えています。

構:まさかのSDGsつながり!

N:無理をしない範囲で続けていけるようにしたいです。運動も取り入れたいです。1時間くらいしか製作が続かなかったのですが徐々に少しずつ時間を長くしていけるようになっています。

昔のまんまの体力と思って行動し続けていると動けなくなっちゃう。
前回メンタルと体力的にしんどくなっちゃったので。

構:NY個展の後のお話ですね。

HEXAはweb3.0を目指しているのでそういった点では作品を出したいときに出せるのでやりやすいかもしれないですね。ノルマや締め切りに追われるなどないですから。

N:最初は頑張って毎日mintしていて、ペースが落ちゃったことに対して人から距離を置かれたりするんじゃないかと、マイナス思考でいたけれど、マイペースにしようと割り切りました。

@HEXANFTの作品

そんな状態でも関わってくれる人たちとの関係性を大事にしていけばいいかなと。ちゃんと遠くから見てくれている人もいるので。

構:少なくとも私はお待ちしていますよ。

N:NFTの世界はまだまだ私にとって不思議な世界だけれど、そんなに悪くない世界かなと思うようになりました。

私としては現実のアーティスト活動をまず充実させたいなと思っています。私の作品は一作品に時間がかかり、コピーできるものではありません。ですので、NFT発行ありきで行くと現実作品がなくなってしまいます。

ですので、現実のアーティスト活動の上でNFT発行できればいいかなと思っています。それよりも重要視しているのは楽しんで作品を生み出すことですね。

だからといってやはり売れることも気になりますね。言ってて話が散らかっちゃいますけれど。そのあたりのバランスが難しいですね。

構:売れなくていいというクリエイターさんはおられませんからね。焦っても売れないし、いい作品を生み出されているのですから焦る必要は全くないですよ。

N:現在HEXAでは50作品も発行しています。売れなければ撤去します。

けれどいくつかが売れています。売れてなければめげてました、
お迎えいただいてうれしいです。

構:最近はちょっと売れない時期ではありますがね。

N:メタバースが始まってみんな今は2Dのほうは向いていないかなと思っています。LANDで3D作品が注目されているので。

ですので毎日発行するのを落ち着かせています。制作に時間がかかるのでまずは現実作品に軸足を置こうと思っています。

そして出来上がった作品をNFTにするという感じで。ただ、まだまだNFTの世界がわからなさ過ぎて一つの作品がパソコン上で完結してしまうという事象を飲み込むにはまだ時間がかかりそうですね。

構:まだHEXAに来られて数か月なので時間がかかってあたりまえだと思いますよ。

おそらく榊原さんがたくさん売れているのを見て焦ったのかもしれないですが、榊原さんはどなたに対しても優しくなじみやすいので(いい意味で)異常とおもってもらったほうがいいです。

N:榊原さんとの最初の出会いもインパクトすごかったですよ。
ジュエリー作家さんと榊原さんで共同でギャラリー展示するとお聞きして、どうやって展示するんだろうと思っていまして。

観に行ったのですが、すぐ仲良くしてくれたんですよ。本当にびっくりしました。私のほうでその直前にNYで個展したばかりだったので榊原さんにご説明しました。

榊原さんは積極的ですぐ仲良くなれる魅力的な方です。榊原さんにいろいろとお聞きして影響をうけてNFTを始めました。

榊原さんに会ってなければNFTしてなかったですね。それから1週間で出品しました。そこで先ほどお話ししました、NFTは鑑定書的でないことが分かりました。

あまりにもイメージしてたことと違っていれば止めればいいし、くらいで思っていました。

構:よく覚えているのですが、NAOMARIAさんはNFTについてはかなり懐疑的なツイートしていたなぁと。

N:NFTは、現実のアートの販売の仕方とちょっと違いました。積極的にアピールしないといけないですよね。

最初の頃はあまりにも反応がなくって。私は交流を持つのはあまり得意ではなく、ツイートにリプライするということなどはやりにくくて。

そういったところでちょっと人から見ると懐疑的にみられるようなツイートしてしまったかなと思います。

あと、アーティストとして、皆さんの輪に入ることでメイン的な思考に染まってしまうのがちょっと違うなぁという気がしてしまって。

構:アーティストさんとしては独自の思想を持っているはずなので、それは当然だと思いますよ。いわゆる一般的な思想だと写実的な面白くもない作品しかできないと思いますし。

N:私の作風を理解してくださっている方はどれだけいるのだろうかと思っていますね。

構:まだまだ不安がありそうですね。けれど作風はアーティストさんの数だけあるわけですし。

アーティストさんがいろいろ考えておられるのは当然です。私としましては、実力があるんだけれどなかなかあのHEXAのわちゃわちゃした感じになじめないアーティストさんに対して、橋渡し的なことをしたいと思っています。

記事やインタビューをしていれば、きっとそのアーティストさんの作品に込めた思いや人となりを理解してくださる方がおられると信じて書いています。

地味な活動ではありますがそうやってアーティストさん、リアルアートに興味のある方が集まればいいなと考えています。

長年アーティスト活動されている方は寡黙で話すことがあまり好きではない方もおられるかなと思っていました。Futuremanさんや榊原さんの行動力がある方はちょっと特別ですよね。

N:こういう人もいるよって言っていただけてうれしいです。

私、小学生の時にいじめを受けていたとき、先生に相談してもいい対処をしてもらえず、突然裏切られたりで、コミュニケーションがとても苦手です。

そのころから感覚で不安に思うことを敏感に感じ取れるようになっていきました。その時に敏感に物事を感じ取れるように育っていったのかな。

それはもしかしたら今の感性に活かされているのかもしれないです。
でも変わらずコミュニケーションは難しいです。同じようにTwitterもむずかしいです。

スペースでもパワハラされているというのも聞くし、それが距離をとっていた理由ですかね。だからNFTが気に入らないとかそういったものでもないかなと思います。

構:でも、最近話しかけるようなツイートされていますよね?

N:今年の初めJCATオンライングループ展、その後有形文化財商家駒屋での個展があり、相当作り込んでいたので何か月まともに休みがありませんでした。心が疲弊していたと思います。

有形文化財商家駒屋での個展作品!

そのあと、市が主になっている小学校の放課後活動指導員として働くことになりました。子供たちにいろいろ教えています。指導員にも種類があるのですが私はアート教室担当です。

ダンス教室などもあります。普段できないようなことを経験しています。
子供たちの力はすごいですね、一緒にお話をすることによってだいぶ癒してもらいました。

構:市もいい取り組みされていますね。

N:ちょっとやんちゃな子もいますが、裏がなく話してくれていい影響があり、Twitterでも自発的に少しずつ発言できてるかもしれないですね。

構:NAOMARIAさんのツイートを見ているとインタビューたくさん受けられているから今回のインタビュー大丈夫かなって少し気になっていました。

N:一般的に新聞のインタビューは、作品についてどんな思いが込められているかに加え展示構成の内容のインタビューになります。記事を見てみるとかなり簡潔に纏められていて、読み手はこれで納得して、それでいいんだみたいに感じました。

今回、内面についてまでお話しすることができてよかったと思いますよ。

構:信じられないくらい気さくにお話に応じていただきまして、楽しいインタビューとなりました。これからもよろしくお願いいたします。

N:こちらこそよろしくお願いします。


NAOMARIAさんはうまくいくことと、疲れてしまうことを繰り返した状態だったと初めてわかりました。ゆっくりと作品を制作することを楽しんでいただけたらなと思いました。

人と仲良くすることで気持ちが晴れてくるならきっとNFT界隈にかかわることができてよかったんだなと感じました。

オリジナルアートを是非とも見てみたいと思うくらいきれいな作品を生み出されています。これからもNAOMARIAさんの作品に期待しています。

当サイト内のすべての画像と文の転載はご遠慮ください。無許可の転載、複製、転用等は法律により罰せられます。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

@HEXANFT  :NFTマーケットプレイス

今回は以上となります。

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