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京都ここだけの話

"本書には、京都に赴任した記者が、数多くの『京都本』を読んでも判然とせず、地元の人に聞いて会得し、取材や日常生活者を通じて見つけた『とっておきの情報』をふんだんに盛り込みました。"2012年発刊の本書は日経新聞の連載コラムに大幅加筆した一味違う視点でおくる京都魅力紹介第一弾。

個人的にはシリーズ第二弾となる『京都ここだけの話 「あんな、実はな…」の巻』を先に読んで、京都初心者として面白かったので。本書についても手にとってみました。

さて、そんな本書は外から京都に転勤や観光で訪れる方が『やはり気になる話』本書では舞妓さん(お茶屋さん)での宴席の楽しみ方、一言さんお断りの突破方法、京都本の選び方、ぶぶ漬け伝説、観光や宿泊の穴場話などを千葉から転勤してきた『東太郎』地元出身の『竹屋町京子』そして上司にして京都通の『岩石厳』の3人の登場人物たちが掛け合い的に紹介してくれているのですが。

リピーターも含めたコアな京都ファンならとにかく、そこまでの思い入れなく『観光地の一つ』として、また転勤に伴って成り行きで京都に暫く住む事になった人にとって気になったり、また【周囲から聞かれる都市伝説的な京都話】を主に千葉から転勤してきた『東太郎』が一通りストレートに代弁。それを他の二人が【突っ込みながら簡潔に説明してくれていて】京都在住歴の浅く、未だに『東太郎』のように不勉強な私にとっても、とても勉強になる内容でした。

また日経新聞連載ということで、やはりビジネスパーソンを対象としているのでしょうか。仕事上の話題で役に立つ、あるいは最低限知っておかないとトラブルになってしまうかもしれない知識やマナー。接待や社交の仕方、京都を代表する政治家や財界人の話はやはり『観光メイン』の京都本では掲載されていない内容なので。こちらもビジネスパーソンの1人として有用な情報でした。

京都好きの気軽なサブテキストとして、また積極的でなくても観光や行事、転勤等で京都に縁が出来た人にオススメ。

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