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LIFE SHIFT2―100年時代の行動戦略

"要するに、誰もが社会的開拓者として、新しい社会のあり方を切り開く覚悟をもつ必要がある。これが本書の核を成すメッセージである"2021年発刊の本書はベストセラーの続編にして、新型コロナによりもたらされた【生き方・働き方の大変革、千載一遇のチャンス】をわかりやすく指摘した良書。

個人的には『ワークシフト』そして、前作の『LIFE SHIFT』共にポジティブな刺激を与えてくれた事から本書についても手にとりました。

さて、そんな本書は2016に発刊、多くの人にとって100歳まで生きる可能性が現実味を帯びている長寿化時代。誰もが既存の『生き方や働き方を見直し、豊かさとは何かを再定義していくべき』具体的には働く時間も必然的に長くなる中【無形資産を大切にし、長く現役として活躍できるように自ら努力していこう】とメッセージを発信し、多くの年配の方を元気づけ、良くも悪くも当時の安倍内閣にも反響を呼んだ前作の『直接的な続編』となっていて【個人と社会の変化を求めている点はそのままに】さらに『テクノロジーの進歩』との向き合い方や新型コロナによるパンデミックが【変革を大きく加速させる】と更に細やかな『未来への道標的内容』になっているのですが。

まず、前作のベストセラーを機に著者の1人であるリンダ・グラットンが安倍内閣で『人生100年時代構想会議』メンバーに参加した影響もあるのか。シリーズに共通する【内容をわかりやすくするために設定された架空のキャラクター】の中に『ヒロキとマドカ』という金沢(何故?)で暮らす20半ばのカップルが設定されていたり、本書では【日本事情が割と多く紹介されているので】仮にリップサービスであったとしても、やはり前作以上に感情が寄せやすいように思いました。

また、普段SNSやWEBのセンセーショナルな見出しのニュースに触れていると、AIやロボットに今にも【雇用が奪われる不安におそわれてしまったり】また社会に長く続く固定観念から【中高年になると学びが難しくなるといった諦め】的な考え方を、科学者らしく『データや最新研究』から『間違っている』と指摘した上で、年齢に関わらず『社会的開拓者』として道を踏み出せる。と力強いメッセージをおくってくれているのはやはり前作に引き続いて元気をもらえました。

前作に共感した人はもちろん、長寿化に加えてテクノロジーの発展や新型コロナ禍の中、将来のキャリアを考えている全ての人にオススメ。

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